最近めっきり寒くなった網走市。
流氷も来て、写真も撮りに行きたいとも思うが、寒いし車の運転は出来るだけしたくないので、家にこもって標本整理をする日々です。
そんな中、先日タトウの標本を標本箱に入れようとマウントしていた時に見つけたのがこの個体。
横から↓
2009,10,18採集 網走市産
オオニジュウヤホシテントウだと思って、普通にラベルを印刷して刺そうとしたときになにか違和感があったので、もう一度調べなおすことに。
「原色日本甲虫図鑑Ⅲ」では、
オオニジュウヤホシテントウ
上翅斑紋はふつう比較的大きく、2-b-3-d紋が弧状に並ぶ。
通常d紋はとくに大きくなく長円形か円形。1紋はまるいことが多い。
後腿節は赤褐色で、つねに黒斑があるが全体にひろがらず、後脛節は赤褐色。
解説を読んでもよくわからなかったが、図を見るかぎりは今回の標本はオオニジュウヤホシテントウとは違うように見えた。
じゃあこのテントウはなに?となって近縁種を調べると、北海道内にはヤマトアザミテントウ、ルイヨウマダラテントウ、エゾアザミテントウが生息しているらしい。
ただ、分布を見てみるとヤマトアザミテントウは渡島半島、ルイヨウマダラテントウは北海道南部となっており、残るエゾアザミテントウは網走支庁内では層雲峡型(背中が凄く盛り上がる型)だよな?ということでこのテントウがなにか分からなくなってしまった
その時、昔地元の博物館から借りて読んだ「テントウムシの自然史」にたしかエピラクナ問題としてこの仲間が詳しく書かれていたことを思い出したが、見事になにも思い出せなかったので、まだ売ってるかなとAmazonで調べてみると1冊在庫有りとなっていたので早速購入。昨日、無事に届きました。
早速読んでみると、この仲間の分布図が出ていました。
道東のエゾアザミテントウの分布が書いてないですが、これを見ると道東でもルイヨウマダラテントウの記録はあるらしいことは分かった。そういえば知床で採れた話を聞いたことがあったような気もする…。
ちょっと疲れたので、続きはまたあとで書きます…
※掲載していた図鑑の写真を消しました。近いうちに代わりの図を載せます。