最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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探索中

2020-02-29 11:35:16 | 市内探索
最近は鳥の記事ばかりですが、きちんと虫捕りにも行っております!
今年は記録的な小雪ということもありこの時期なのに山に入り放題です(いいことではないですが)








雑木林に池に沢、まんべんなく採集中です。成果はあったりなかったり・・・。

ある田んぼ

2019-05-26 22:00:33 | 市内探索
昨日の夜、ふらっと探索に行ったある田んぼ。
平地のなんでもない、だだっ広い圃場整備されたつまらなそうな田んぼ。
しかし、そのど真ん中になぜか休耕田が1枚だけある。気が付いたのは十年以上前
何年か前はオオコオイムシやコツブゲンゴロウなどを確認していて、過去にアキアカネの羽化を見たのもこの田んぼ周辺だった。
昨日はその休耕田脇の畔を一周してきた。

まず初めに出てきたのはこれ、

ニホンアカガエル

2個体確認。地元で見たのは結構久々?こんな平地で見たのは初めて。産卵期に来たことがないのでわからないが、その時期には休耕田に結構な数が集まってきているんだろう。
あと確認できたカエルは2種。

ツチガエル


アマガエル

アマガエルは沢山の個体が鳴いていた。相変わらず警戒心が非常に薄く、つついても逃げないどころかつついてる最中でも鳴き続けてるものもいた。
ツチガエルはちょっと遠くにある池から来たと思う。夜なので池は見えなかったが、ウシガエルの鳴き声が響いてきたのでどこかにあるんでしょう。

しばらくはゴミムシをつまみながら歩く。ミイデラが一番多く、セアカヒラタ、コキベリアオ、アオ、キベリアオ、ニセトックリなんかを拾う。

セアカヒラタゴミムシ(背中が赤くないタイプ)

ゴミムシは早くてまともに写真が撮れない
水中に目をやると水面にもゴミムシが。

死んでるなーと思ったらヒメゲンゴロウの幼虫がかぶりついていた。
ヒメゲンの幼虫はほかにも多数泳ぎ回っていた。




コガムシ

本種も多くの個体が泳ぎ回っていて、幼虫も確認。コイツはここ以外の圃場整備された田んぼでも多い。
まさかこいつが環境省のレッドに載るとは・・・。最低?の情報不足ランクだけども、県によってはⅠ類のところもあったりするから恐ろしい。
水生昆虫はあとチビゲンゴロウとゴマフガムシくらい。

意外に水中に多かったのがタニシ。

マルタニシ

コイツも地味に絶滅危惧種。しかもⅡ類。ここでは休耕田内にも現役の田んぼ内にも生息している。稚貝も複数いたが、泥にまみれていると意外と見つけにくい。
横の水路ではカワニナが多い。


イチョウウキゴケ

ぽつぽつ見られたがまだまだ小さい。これから大きくなるとイチョウの葉っぱそっくりになる。


30分くらいかけて一周して終了。明るい時間にも来たいけど、すぐわきが道路。この時も10台ほど車が通った。
トンボが何かいるかが気になるんだけども

水辺探索(2015/5)

2015-06-11 23:20:27 | 市内探索


低山帯にある池。
深さは深いところで腿くらい。
川から水を引き込んで溜めてある池で、水温は低く、流れのある場所ではモンキマメゲンゴロウとマルガムシを確認。
ガマの仲間とドクゼリがいくつか生えている。
魚はなし。両生類はイモリとクロサンショウウオ(卵)を確認。

見つけた水生昆虫は、
チャイロシマチビゲンゴロウ Nebrioporus anchoralis
マメゲンゴロウ Agabus japonicus
エゾゲンゴロウモドキ Dytiscus marginalis czerskii
ミヤマミズスマシ Gyrinus sachalinensis
クビボソコガシラミズムシ Haliplus japonicus
ホソダルマガムシ? Hydraena riparia?
アサヒナコマルガムシ? Anacaena asahinai?
コセアカアメンボ Gerris gracilicornis
オオコオイムシ Appasus major

鞘翅7種 半翅2種 を確認。
ホソダルマとアサヒナとしたものは正確な種類が今の状況ではわからないのでとりあえず?付きで
流水性のものも混ざっているが、流されてきたものか、ここで繁殖しているかは不明。
チャイロシマチビはやたらと個体数が多く、河川のほうでは確認できていないのでここで繁殖している可能性が高いかも。
ミヤマミズスマシはきちんとゲニで確認済み。エゾゲンモは1♀のみだが驚きの…

水辺探索(2015/5)

2015-06-06 23:41:35 | 市内探索





低山帯にある池。
実際に池には入っていないが、深さは膝くらい。
湧水を溜めた池で、水温は低く、流入口付近にはバイカモの仲間が確認できた。
魚はなし、両生類はトノサマガエルを確認。

見つけた水生昆虫は、
・ケシゲンゴロウ Hyphydrus japonicus
・ツブゲンゴロウ Laccophilus difficilis
・コウベツブゲンゴロウ Laccophilus kobensis
・クロズマメゲンゴロウ Agabus conspicuus
・マメゲンゴロウ Agabus japonicus
・ヒメゲンゴロウ Rhantus suturalis
・コシマゲンゴロウ Hydaticus grammicus
・ミズスマシ Gyrinus japonicus
・クビボソコガシラミズムシ Haliplus japonicus
・キイロヒラタガムシ Enochrus simulans
・ガムシ Hydrophilus acuminatus
・マツモムシ Notonecta triguttata
・オオコオイムシ Appasus major

鞘翅11種 半翅2種 を確認。
他はヒメアメンボとヤスマツアメンボがいたはずだが採ってなかった

この池はクビボソコガシラがやたらと多く、軽く100以上確認。やはり本種は湧水がキーになるっぽい。

水辺探索(2015/5)

2015-05-30 23:07:45 | 市内探索


よくある山道の壁。
たまに水が染み出している場所がある。写真は通り過ぎてから撮ったのでよく写ってませんが…。

気にせずスルーする人もいるかもしれませんが、こんな場所でも立派な水辺環境!ココでしか見られない種類もいます。

この場所で確認したのは、、
・コマルシジミガムシ Laccobius masatakai

鞘翅1種 を確認。

近縁種のミゾシジミガムシLaccobius moriyaiも同じような環境で確認済み。
今のところ、コマルシジミとミゾシジミの混生地は未確認。

水辺探索(2015/5)

2015-05-22 23:55:01 | 市内探索




池などの止水域のほかに、河川などの流水域ももちろん掬います。
杉林の中にある暗い沢。流れが速く、いかにも上流という川。

見つけた水生昆虫は、
・ツブスジドロムシ Paramacronychus granulatus
・ミゾツヤドロムシ Zaitzevia rivalis

鞘翅2種 を確認。

まあ予想通りという感じ。見ての通り雪が多く、それに加えて雨だったので寒くてすぐにリタイア

水辺探索(2015/5)

2015-05-21 21:09:16 | 市内探索




低山帯にある池。
浅そうに見えるが意外と深く、縁しか掬えず
浮島のようなものが出来ており、そこにはガマが生えている。
魚は未確認。クロサンショウウオの卵が多く、トノサマガエル、ツチガエルも確認。

見つけた水生昆虫は、
・コツブゲンゴロウ Noterus japonicus
・ツブゲンゴロウ Laccophilus difficilis
・コウベツブゲンゴロウ Laccophilus kobensis
・キベリクロヒメゲンゴロウ Ilybius apicalis
・クロゲンゴロウ Cybister brevis
・コガシラミズムシ Peltodytes intermedius
・クロホシコガシラミズムシ Haliplus basinotatus
・スジヒラタガムシ Helochares nipponicus
・ヤマトゴマフガムシ Berosus japonicus
・ゴマフガムシ Berosus punctipennis
・マツモムシ Notonecta triguttata
・ヒメマルミズムシ Paraplea indistinguenda
・オオコオイムシ Appasus major

鞘翅10種 半翅3種 を確認。
ここでもアメンボ(きっとヒメ)採り忘れ

水辺探索(2015/5)

2015-05-20 22:31:22 | 市内探索
更新のネタがないので、最近の採集地などを紹介していきたいと思います。





低山帯にある池。
手前は深いが、奥は浅く、ガマなどが生えていて良さそうな感じ。
泥深くは無いが、少々濁っていてやや富栄養かも。
両生類はツチガエルを確認。魚は未確認。

見つけた水生昆虫類は、
・コツブゲンゴロウ Noterus japonicus
・ケシゲンゴロウ Hyphydrus japonicus
・ツブゲンゴロウ Laccophilus difficilis
・キベリクロヒメゲンゴロウ Ilybius apicalis
・クロゲンゴロウ Cybister chinensis
・ゲンゴロウ Cybister brevis
・オオミズスマシ Dineutus orientalis
・クロホシコガシラミズムシ Haliplus basinotatus
・ヒメセマルガムシ Coelostoma orbiculare
・コガムシ Hydrochara affinis
・マツモムシ Notonecta triguttata
・ミズカマキリ Ranatra chinensis

鞘翅10種 半翅2種 を確認。
アメンボ類(きっとヒメアメンボ)もいたが採集忘れ

ため池探索

2013-08-13 04:15:51 | 市内探索
だいぶ久々の更新ですねとりあえず生きてはいます。
中々まとまった時間が取れず、あまり採集には行けていませんが、仕事の休憩時間などの合間を縫って細々と採集を続けていました。
最近はなんとか県内の水生昆虫をまとめられないかと、色々な池に入っては掬ってを繰り返してます。

















採集の成果としてはそこそこの結果も出ていますが、何処もかしこも外来種だらけ!というのが現状で、中々モチベーションがあがりません
水草が豊富な池でも近づくとウシガエルが飛び込み、底を掬えばアメリカザリガニがいて、ニシキゴイも泳いでいると言うのがザラです。
しかし外来種がいても小型種は貴重なものが生息していることがあるので、諦めずにきちんと調査することが大事だと思います。
とりあえず今年採集したものでは、ヒゲブトコツブゲンゴロウ・マルケシゲンゴロウ・キイロコガシラミズムシなんかはそれなりに貴重ではないかと思ってますが県内の記録はどんなもんでしょうか?
他にもヒメケシゲンゴロウとかマルチビゲンゴロウとか最近減っていると思われるものもいくつかは確認できています。

止水域と比べると流水域が手薄なので、秋に向けてこっちもきちんと調べて行きたい。

探索(2011/4/11)

2011-04-14 09:14:33 | 市内探索
この日は仕事が早く終わった(30分くらい)こともあり、前から目をつけていた場所へ行くことに。
そこはただのキャンプ場なんですが、アカマツが多く生えていて、立ち枯れも多い。
実は10日の夕方にも行こうと思っていたのですが、長靴を車に入れ忘れていたので採集は断念していました

またテクテク歩き、バリバリ剥がす。

フトナガニジゴミムシダマシ Ceropria laticollis


ヒラタハナムグリ Nipponovalgus angusticollis

環境はいいところではないので、こんなもんかと歩いていたが、目の前にオーラを放つ立ち枯れが…。
慎重に皮を剥がしていくと、

予想通りにコアオマイマイが
ぽろぽろ落ちてきてこの木では7頭を採集。
他の木でも2頭と1頭を出してこの日は終了。

越冬昆虫を採るのが苦手なので久々のマイマイ二桁はうれしかった。

毒ビンを3回ほど落として何往復も雪の中を歩いたりもしましたが、充実した1時間でした