最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
※このブログの内容・写真の無断転載を禁止します

関西出張?一日目

2011-01-29 22:57:19 | 日記
今月の21日から25日まで、関西方面へ出かけてきました。
予定としては21日の夜に山形を出発、夜行バスで翌日22日に大阪へ到着。
そして奈良へ向かい、御所市で行われる「第5回全国チョウ類保全シンポジウム」に参加し、
23日24日と関西の博物館・昆虫館を周り、大阪から夜行バスで25日に山形到着という結構ハードな予定でした。


出発日の21日は山形駅発19:47の夜行バスだったので、仕事終わってすぐの17:30に家を出て山形駅へ向かったのですが…。
ラッシュの時間ともろにぶつかり、途中の新庄市が渋滞がひどいことも知らずに国道13号目指して一直線。
そして当然のように大渋滞!普段は5分かからない区間を1時間弱かけて突破。
時間に余裕を持っていたはずだったのですが、この時点で結構ギリギリの時間
雪道なのでスピードを出すわけにもいかず…。

道中はずっとこんな感じ↓


山形市が近づくにつれて路面の状況はよくなっていき、東根市からの高速道路(無料)に乗ると路面上に雪はまったく無かった。
しかし!悪いことは続くもので、前の車が遅い。非常に遅い
標識には70kmと表示されているにもかかわらず、常に時速45km
安全運転は結構なんですが、さすがに高速で70kmと表示されていて路面に雪が何もない状況でこれはないだろうという感じでした。

そんなこんなで、時間がヤバそうだったのでバス会社に電話。内容は
「少しだけ待っててもらえませんか?」
「他のお客様もいるので…。無理ですね。」
「ですよねー。」
と、大体はこんな感じでした
そんなわけで結果としてはバスに乗り遅れました20分ほど遅れて…。

どうしたらいいのか分からなくなってしまったので、とにかく上司であるTさんに電話をしたのですが、
あきれ口調で「だから電車で行けって言ったのに」と、本当にすみませんでした。
そんな中でもすぐに「20:40に東京行きの新幹線があるからそれでとりあえず東京に行け」と、すぐに新幹線の時間を調べて教えてくれました。本当にありがとうございました

そして23:28に東京に到着。そのまま最寄のカプセルホテルへ。実は人生初のカプセルホテルでちょっとワクワク。
その日はお風呂に入って就寝。続きはまた後日…。



今回は渋滞さえ無ければ間に合ったのに!と悔しかったですが、その辺りを考えられないところがまだまだ未熟。
この経験を次回に生かせるようにがんばっていこう。

ムラサキシジミ

2011-01-28 13:17:30 | チョウ
先日の関西の記事も書いていますが、時間がかかりそうなのでちょっと時間稼ぎを


ムラサキシジミ Narathura japonica
2011,1,24 大阪府箕面市

大阪の箕面昆虫館に向かう途中で日光浴をしていた個体。成虫越冬する種類とはいえまさか一月に活動中のチョウを見るとは思わなかった。
さすが関西!東北とは雲泥の差ですね。当然ながら雪もまったく無いし…。うらやましい。

不明ゴミムシ

2011-01-21 11:47:17 | オサムシ・ゴミムシ
最近は外に出ることも無いので、ずっと標本を作っています。そこで気になった標本の紹介でも。
本当は同定できないのでポイントを教えてもらいたいだけなんですけどね

今回はゴミムシの中のPterostichus属から。


今回分からないのは左のゴミムシ。右のヨリトモナガゴミムシ[Pterostichus yoritomus](そもそもこれが合ってるのかどうか)に似ている感じで大きさもほぼ同じ。
前胸背の膨らみや前脛節の形などにも違いが見られますが、なんと言っても大きな違いは前胸背の皺!
上の写真でもよく見えますが、角度を変えると一目瞭然。


上が不明ゴミムシですが、違いがよく分かると思います。
ちなみにこの二頭は同一箇所での採集品です。

自分では見てもなんも分からないので、投げっぱなしですがオコックさん!どうかお助けを


今夜から関西にいってきます

ウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)

2011-01-21 09:15:08 | チョウ

ウスバシロチョウ(ウスバアゲハ) Parnassius citrinarius


シロチョウと名の付くアゲハチョウの仲間。
今はウスバアゲハと呼ぶのが主流?らしいが、私はウスバシロチョウで覚えたのでずっとこのまま

昨日の記事のミチノクエンゴサクとは違う場所のミチノクエンゴサクを食べていた個体。

ドブガイ属

2011-01-19 09:02:09 | その他生き物



ドブガイ属 Anodonta sp.
2010,11,27 山形県新庄市

ため池などの止水域や緩やかな流れの用水路などに生息する大型の二枚貝の仲間。
ドブガイ属は現在、
ヌマガイ Anodonta lauta
タガイ Anodonta japonica
マルドブガイ Anodonta calipygos
の3種がいて、山形県ではヌマガイとタガイが生息している。


ヌマガイとタガイは外見での区別が難しく、正確に区別するには幼生の刺状突起上を見るしかない。
殻の形も少し違うが、個体変異が大きいようなのであくまで目安にしかならないらしい
その他生態に違いがあり、ヌマガイは春~夏に一度だけ妊卵し、タガイは通年を通して何度も妊卵する。
そのため秋~冬に卵を持っていればタガイということになるらしいが、そのほかの季節は見分けられないのでしょうか?



山形県最上郡産

この二つは同一箇所で採集したもの。
おそらくは左がヌマガイで右がタガイだと思われます。が、詳しいことは不明です

探索(2011/1/14)

2011-01-18 08:57:27 | 市内探索
先日、久しぶりにフィールドに出てきました。
ズバリ目標は、
護岸されたところに川の生物はいるのか!?

まぁなんもいないのは分かっているんですがね
そう遠くない先に護岸部分をはがせるかも知れないとのことで事前調査として行ってきました。
自分の本心としてはちょっとヒメドロムシに期待をして…。


この寒い中よく川にいけるなーと我ながら感心しながら防寒をバッチリして目的地へ。

底まで護岸されてるのがおわかりでしょうか?水深は10cmくらいでしょうかね。

ここからでは降りられないので上流に向かいますがどこもかしこも雪だらけ。
上流から下るのは諦めて、下流から上ろうと思いましたがそもそも川に入ることが不可能だった

そのとき丁度除雪をしている現地の人がいたので降りられるところは無いかと尋ねたところ今の時期は降りられないからと梯子を貸してくれました。



川に降りられたので採集開始!ここは護岸されているところの下流ですが、底は護岸されていないので比較用に。




しばらく川に手を入れて石をひっくり返したり、足を使って砂をかき混ぜたりしましたが結果は散々。
しかたないので上流に向かいますが…、

行けない
胸位まで深くなっていて、そのあと段差を上らないといけないので無理。あきらめました。


結果としては、
ニホンカワトンボ
ヘビトンボ
ヒゲナガカワトビケラ
チャバネヒゲナガカワトビケラ
フタスジモンカゲロウ
ヨコエビの一種
ガガンボの一種
コカゲロウの一種
マダラカゲロウの一種
シマトビケラの一種
カワゲラの一種

期待していたヒメドロムシは採集できず。目標に掲げた護岸の場所も調べることが出来ず。
雪が解けたらもう一度調査に入らねば!