最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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トワダカワゲラの仲間

2020-03-26 23:58:04 | その他昆虫

トワダカワゲラの仲間(タダトワダorミネトワダ)
2020年3月 新潟県

源流域に生息する翅のないカワゲラ。写真は幼虫。
水量のあまりない、年間を通じて水温が10℃以下のような冷たい沢に生息している。
妙高など標高が高いところで多いが(コブ叩きで成虫が良く落ちる)、地元では環境さえあれば100mほどのところでも見られる。


生息環境。ここは標高約200m。

スギカミキリ

2020-03-25 22:51:33 | カミキリムシ



スギカミキリ
2020年3月 新潟県

本日採集
すこし早いかなーと思いながらも、今年の冬に複数の脱出口を見つけた神社へ。
結果は1頭だけだがゲット!寒さのためか杉の木の根元の石の上に鎮座していた。なので1枚目の写真はやらせではないのです。

その後は十数本見たが見つけられずに帰宅。やっぱりまだ早めの様子。帰りの電光掲示板では気温は4℃でした…。

スジクワガタ

2020-03-23 23:12:47 | コガネムシ・クワガタ
メクラチビゴミムシを狙って、沢の脇を掘っていたらまさかのスジクワガタが!



スジクワガタ
2020年3月 新潟県

環境はこんな感じで、まさかここからクワガタが出てくるとはだれも思うまい。(左側)


出てきたのは本当に沢の脇。湿度とかめちゃくちゃ高そうだけども関係ないんでしょうか?



本来の目標だったメクラチビゴミムシは何とか2個体掘り当てたが、なぜか2個体とも死んでいた
状態はそこそこよかったけどこれは再挑戦かな。

赤ダルマ

2020-03-18 13:12:09 | 水生昆虫
タイトルの赤ダルマと言えばコレ!

だるまのイラスト(いらすとや)

ではなく、コレ!!!



シコクダルマガムシ種群 Hydraena sp.
2020年2月 新潟県

赤ダルマとは赤いダルマガムシのこと。赤いダルマガムシ(シコクダルマガムシ種群notsuiグループ)は国内では現在8種が生息し、すべて体長が2mm以下という微小な種。
しかも冬季に個体数を増すものが多いという特殊な生態などから確認は難しい。というか、冬に川に入って採集というのがそもそもしんどい
自分が運よく採集できたのは去年の四月。採集に入った林道が途中から冬季封鎖をされていて、その脇にあった沢を何の気何しに掬ったら入るという奇跡を起こした。
この仲間は採集の難しさや注目度の低さ?から分類が遅れており、まだまだ日本国内からも新種が続々出るであろう仲間で、この写真のものも既知の8種には当てはまらなそう。しかし、体長も小さく、交尾器はもっと小さいため自分の道具類と腕ではしっかりとした観察はできないので何とも言えない。新種だったらうれしいなーくらい。

今年は「日本の水生昆虫」という日本の水生昆虫の既知種がなんと全部!載ってるという恐ろしい図鑑が出たので、この仲間も人気が出て分類やら生態やらの解明が飛躍的に進むでしょう。さらに詳しい日本のダルマガムシが発刊されることを楽しみにしています♪

自分もこの本に感化されたので、今年は新産地を見つけてやろうと冬の沢に何度も通ったが、結局は新産地は見つけられず撃沈。













他にも何か所も。結構手広く色んな環境を攻めてみたんだけどなぁ。ちなみに最後の写真は赤ダルマの採集地。
染み出し水とか、水流が少ないところとかが主流のようだが、自分の採集地は結構な水量がある。


この仲間は雌雄で後脚の形態に差があるものが多く、アシマガリダルマガムシは特に顕著。新潟のものも軽微だが雌雄差がある。

オス個体

メス個体

オスは後脚脛節後半がやや広がる。
ついでに交尾器の写真も。

うん、よくわからない。

これからも新産地を探していこうと思うが、見つけられる日は果たしてくるのだろうか・・・?

水路

2020-03-15 23:58:35 | 水草



2020年3月 新潟県

先日見つけた水草が繁茂する水路。田んぼのど真ん中にあるが水は比較的綺麗。
しかし大半は外来のコカナダモで他にエビモがちょろっとあるくらい。

在来の水草が繁茂するような水路はもうこの辺りにはないのだろうか・・・。

2020年 堀り初め

2020-03-12 21:18:43 | オサムシ・ゴミムシ
先日、沢を掬っていた際、脇が気になったので掘ることにした。

右手前。よく見えないのはご愛嬌

狙いはクラサワメクラチビゴミムシの仲間。この山塊では掘り当ててはいるが、写真の場所とはちょうど端っこと端っこ。
ここで出ればこの山塊のどこでも出るなと思ったが、残念ながらスカ。土の感じからこの沢では出ないと思う。
そんなところからも出てきたのがコレ。

キバナガゴミムシ
2020年3月 新潟県

こいつは掘ってるとよく出てくる。地中性なんじゃないかと疑うぐらいよく出てくるが、真相はいかに・・・?

ミズカマキリ

2020-03-11 00:01:14 | 水生昆虫

ミズカマキリ
2020年2月 新潟県

まだ比較的見ることができる大型水生半翅。それでも減ってきている気はする。
冬季は集団でいることもあるようだが、この日は一つだけ。


今回の採集地。冬なので明るいが、普段は結構暗め。
ヒルムシロ類(フト?未同定)が繁茂するが、昔からウシガエルが生息しているため水生昆虫は貧弱。
甲虫はヒメゲンのみ。半翅はマツモムシとコマツモムシがいっぱい。
すぐ隣に大きな明るい池があるが、そっちではヒメミズカマキリが多数見られた。