最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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ウバタマコメツキ

2013-01-23 22:42:28 | コメツキムシ

ウバタマコメツキ Paracalais berus
2013年1月 新潟県

アカマツの樹皮下にて。
マツ類に集まる大型のコメツキムシ。
越冬中の本種はしばしば見つけるが、活動期に見つけることは少なく、自分で見つけたものは樹液に来ているものなど数度のみ。

ヒゲコメツキ

2012-02-16 23:26:27 | コメツキムシ

ヒゲコメツキ♂ Pectocera fortunei
2005,5,29採集 新潟県長岡市産

名前の通り、立派なヒゲ(触角)をもつコメツキムシ。
人間と同じようにヒゲをはやすのはオスだけで、メスは普通の触覚をしている。


ヒゲコメツキ♀
2005,6,25採集 新潟県長岡市産

灯火に集まるほか、樹上などで見られるが、こんなところにいる!というところは特になし

エゾオオアカコメツキ

2012-02-09 23:22:57 | コメツキムシ

エゾオオアカコメツキ Ampedus optabilis kusuii Ohira,1989
2009,7,4採集 北海道網走市産

昨日に続いてアカコメツキの一種。
国内に広く生息しているオオアカコメツキの北海道亜種、でいいのだろうか?
こちらもK氏に同定していただいたもの。


アカコメツキと比べると前胸背の微毛が多く、鞘翅の色は若干暗め。
大きさも名前の通り、少し大きい。

エゾキバネコメツキ

2012-02-08 08:20:55 | コメツキムシ

エゾキバネコメツキ Ampedus kibane Kishii,1994
2009,6,10採集 北海道網走市産

同定が非常に難しい(私ではきっと一生無理)アカコメツキの仲間の一種。
Web上にも私がもってる図鑑にも情報が出ていないが、この標本は北海道のK氏を通じて、コメツキムシの大家のK氏に同定していただいたので間違いは無いだろう。両氏とも非常にお世話になりました。ありがとうございます。

単体では特徴もわかりにくいと思うので、普通のアカコメツキ[A.orientalis]と並べて撮ってみました。産地は同じ網走市。



裏面

前胸の微毛などはルーペできちんと見てみないと差はわかりませんが、パッと見た感じだと名前の通り鞘翅は黄色みがかっていて、脚は黄褐色。そしてアカコメツキよりも小型。
自分ではこのぐらいしか差がわかりませんね

アラコガネコメツキ

2011-07-30 14:50:46 | コメツキムシ

アラコガネコメツキ Selatosomus gloriosus
2011,7,25 山形県

北海道でも見ることは出来たけど、まさか本州でも見れるとは思わなかった
やっぱりアラコガネはいいコメツキだとしみじみ思う。

ちょこまか動いて写真がまともに撮れなかったのが残念…。

アラコガネコメツキ

2010-01-18 07:26:18 | コメツキムシ


アラコガネコメツキ Selatosomus gloriosus
2008,7,5 知床半島

高山帯に生息しているコメツキムシ。
国内の分布は限られていて、北海道と東北地方の一部に分布しています。
色彩は赤系と緑系があり、緑系のほうが圧倒的に綺麗ですが、この個体は残念ながら赤系の個体です
緑系の個体は、ブックマークのO-jiroさんのブログ「キキリ・キキリ・キキリ」に綺麗な写真があるので、見ていない方は、是非見てみてくださいね

この個体は、高さ2mくらいの所を飛んでいたものを採集しましたが、秋田県のコメツキによれば、飛翔しているものは見たことがなく、飛ばそうとしても上翅さえも開かなかったらしい。

センチコガネのように、地域によって飛翔できないなどの差があるのだろうか?

クロモンアカコメツキ

2010-01-16 00:28:54 | コメツキムシ

クロモンアカコメツキAmpedus sanguinolentus nippon
左、2007,5,22採集の♂ 右、2007,4,5採集の♀(共に網走市産)

♀は広葉樹の朽木を崩して採集した個体で、♂は何で採ったか憶えていないが、おそらくは飛んでたか木を掬ったら入ったかかと

本種も寒冷性の種類で、国内では北海道と東北地方で採集されている。
湿地との関連が強い種類で、今回採集できたのもハンノキやシラカンバを主体とした湿地林。春はミズバショウがとても綺麗なところです

因みに、これ以降はまったく採集できていない
朽木は結構崩したんだけどなぁ・・・


2007,4,29撮影
春先は凄く歩きやすいが、一月もすると↓


2007,6,12撮影
こんな感じで、林内は歩けなくなります


ツマグロヒラタコメツキ

2010-01-15 05:25:38 | コメツキムシ
年末に標本整理をして、いくつか標本が出てきたので少し標本写真が続くかも?


ツマグロヒラタコメツキ Anostirus castaneus japonicus
共に2008,5,18採集 網走市産(左が♂、右が♀)

寒地性の種類で、国内では北海道、東北地方、新潟県、茨城県で記録されている。
特に♂は少ないらしく、秋田県のコメツキムシ(秋田自然史研究会,2006)によれば、北海道での♂の採集記録は無いらしい。

生態もよくわかっていないようで、薪に飛来したものや、飛翔中のものが採集されている。

以下、参考のために今までの自分の採集記録↓

1♂2♀,18,Ⅴ,2008. 網走市 広葉樹土場周辺を飛翔中
1♂,22,Ⅴ,2008. 網走市 広葉樹土場周辺を飛翔中
1♀,2,Ⅵ,2008. 北見市 カラマツ植林地内で補虫網についてた
1♀,5,Ⅵ,2008. 網走市 広葉樹土場
1♀,3,Ⅵ,2009. 網走市(2008年採集した場所とは別の場所) マツ類土場周辺を飛翔中

複数採れた広葉樹の土場は、トドマツ植林地に面したミズナラ、ケヤマハンノキ、シラカンバ、ハリギリを交えた土場でした。
どれも付近に針葉樹があることから、実は針葉樹と関係が深いのかも?(開けた場所をただ飛んでいただけかもしれないが

複数採集した広葉樹土場。(2008,5,18)


次の年も土場が出来ることを期待したが、砂利置き場になってしまった(2009,5,20)