最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
※このブログの内容・写真の無断転載を禁止します

網走市のカミキリリスト

2009-11-16 20:29:58 | カミキリムシ
ちょっと前に網走支庁のカミキリリストを載せましたが、今回は自分の住んでいる網走市のカミキリリストを載せたいと思います。
前回のリストと同じように、赤が網走市未記録だと思うもの。青が自己未採集で今後の目標となるカミキリ。
文献の漏れ、学名のスペルミスなどあったら連絡お願いします

「網走市のカミキリリスト」
1.ホソカミキリ Distenia gracilis gracilis
2.ウスバカミキリ Megopis sinica sinica
3.ノコギリカミキリ Prionus insularis insularis
4.オオクロカミキリ Megasemum quadricostulatum
5.オオマルクビヒラタカミキリ Asemum striatum
6.トドマツカミキリ Tetropium castaneum
7.ハイイロハナカミキリ Rhagium japonicum
8.フタコブルリハナカミキリ Stenocorus caeruleipennis
9.テツイロハナカミキリ Encyclops olivacea
10.カラカネハナカミキリ Gaurotes doris
11.キタセスジヒメハナカミキリ Pidonia amentata kurosawai
12.チビハナカミキリ Alosterna chalybeella
13.ホクチチビハナカミキリ Alosterna tabacicolor
14.ミヤマルリハナカミキリ Kanekoa azumensis
15.クロルリハナカミキリ Anoploderomorpha monticola
16.マルガタハナカミキリ Pachytodes cometes
17.ツヤケシハナカミキリ Anastrangalia scotodes
18.アカハナカミキリ Aredolpona succedanea
19.ブチヒゲハナカミキリ Stictoleptura variicornis
20.オオハナカミキリ Konoa granulata
21.クロハナカミキリ Leptura aethiops
22.ヤツボシハナカミキリ Leptura mimica
23.ヨツスジハナカミキリ Leptura ochraceofasciata ochraceofasciata
24.ハネビロハナカミキリ Leptura latipennis
25.カタキハナカミキリ Pedostrangalia femoralis
26.フタスジハナカミキリ Nakanea vicaria
27.クロオオハナカミキリ Macroleptura thoracica
28.オオヨツスジハナカミキリ Bellamira regalis
29.モモブトハナカミキリ Oedecnema gebleri
30.カエデノヘリグロハナカミキリ Eustrangalis distenioides
31.タケウチホソハナカミキリ Strangalia takeuchii
32.トワダムモンメダカカミキリ Stenhomalus japonicus
33.ナカネアメイロカミキリ Obrium nakanei
34.サドチビアメイロカミキリ Obrium obscuripenne takakuwai
35.シラホシヒゲナガコバネカミキリ Molorchus minor fuscus
36.コジマヒゲナガコバネカミキリ Glaphyra kojimai
37.カエデヒゲナガコバネカミキリ Glaphyra ishiharai
38.ヘリグロベニカミキリ Purpuricenus spectabilis
39.ミドリカミキリ Chloridolum viride
40.クロヒラタカミキリ Ropalopus signaticollis
41.ルリヒラタカミキリ Callidium violaceum
42.チャイロホソヒラタカミキリ Phymatodes testaceus
43.チャイロチビヒラタカミキリ Phymatodes infasciatus
44.アカネカミキリ Phymatodes maaki viarius
45.シロオビチビヒラタカミキリ Phymatodes albicinctus
46.ヤナギトラカミキリ Xylotrechus salicis
47.ウスイロトラカミキリ Xylotrechus cuneipennis
48.ツマキトラカミキリ Xylotrechus clarinus
49.アカネトラカミキリ Brachyclytus singularis
50.キスジトラカミキリ Cyrtoclytus caproides caproides
51.シラケトラカミキリ Clytus melaenus
52.コトラカミキリ Plagionotus pulcher
53.ハセガワトラカミキリ Teratoclytus plavilstshikovi
54.エグリトラカミキリ Chlorophorus japonicus
55.ホソトラカミキリ Rhaphuma xenisca
56.ヒメクロトラカミキリ Rhaphuma diminuta
57.シロトラカミキリ Paraclytus excultus
58.シロヘリトラカミキリ Anaglyptus colobotheoides
59.エゾトラカミキリ Oligoenoplus rosti rosti
60.ゴマフカミキリ Mesosa japonica
61.カタシロゴマフカミキリ Mesosa hirsuta hirsuta
62.タテスジゴマフカミキリ Mesosa senilis
63.シナノクロフカミキリ Asaperda agapanthina
64.ヒシカミキリ Microlera ptinoides
65.クリチビカミキリ Sybra kuri
66.ケマダラカミキリ Agapanthia daurica daurica
67.ニイジマチビカミキリ Egesina bifasciana bifasciana
68.アトジロサビカミキリ Pterolophia zonata
69.トガリシロオビサビカミキリ Pterolophia caudata caudata
70.ナカジロサビカミキリ Pterolophia jugosa jugosa
71.ヒゲナガカミキリ Monochamus grandis
72.ヒメヒゲナガカミキリ Monochamus subfasciatus subfasciatus
73.センノキカミキリ Acalolepta luxuriosa luxuriosa
74.ニセビロウドカミキリ Acalolepta sejuncta sejuncta
75.ヒトオビアラゲカミキリ Rhopaloscelis unifasciatus
76.フタモンアラゲカミキリ Rhopaloscelis maculatus
77.フタオビアラゲカミキリ Arhopaloscelis bifasciatus
78.ジュウジクロカミキリ Clytosemia pulchra
79.クモノスモンサビカミキリ Graphidessa venata venata
80.カッコウカミキリ Miccolamia cleroides
81.ピックチビコブカミキリ Miccolamia tuberculata
82.ハイイロツツクビカミキリ Cylindilla grisescens
83.ドイカミキリ Mimectatina divaricata divaricata
84.クリイロチビケブカカミキリ Terinaea atrofusca
85.ネジロカミキリ Pogonocherus seminiveus
86.ヤマナラシノモモブトカミキリ Aegomorphus clavipes
87.ヒゲナガモモブトカミキリ Acanthocinus orientalis
88.ゴマダラモモブトカミキリ Leiopus stillatus
89.キッコウモンケシカミキリ Exocentrus testudineus
90.ケシカミキリ Sciades tonsus
91.キボシマダラカミキリ Saperda balsamifera
92.ニセヤツボシカミキリ Saperda subobliterata
93.シナカミキリ Eutetrapha sedecimpunctata
94.ヤツメカミキリ Eutetrapha ocelota
95.ハンノアオカミキリ Eutetrapha chrysochloris chrysochloris
96.キモンカミキリ Menesia sulphurata
97.オニグルミノキモンカミキリ Menesia flavotecta
98.ジュウニキボシカミキリ Paramenesia theaphia
99.シラホシカミキリ Glenea relicta relicta
100.コウノニセリンゴカミキリ Niponostenostola niponensis konoi
101.ムネグロリンゴカミキリ Nupserha sericans

参考文献
門脇奨(2003)カミキリムシ群集による里山の評価. 東京農業大学生物生産学部生物生産学科植物資源学研究室2003年卒業論文
佐々木恵一・長尾康・鈴木敏春(1993)北海道のカミキリムシ科の分布について. jezoensis,20
佐々木恵一(2004)北海道のカミキリムシ科の分布について(第2報). jezoensis,30
長尾康(1994)網走支庁管内で採集したカミキリムシについて. jezoensis,21
長尾康(1994)北海道のカミキリムシの食樹について. jezoensis,21


あくまで手元にある文献と標本だけですが、網走市内では101種類のカミキリが確認されています。他にジャコウカミキリやエゾカミキリも採集されている話も聞きましたが標本を確認してないので今回は見送りました
リストを見ると今まで記録の無かった種類も多いですが、ゴマフカミキリなどの普通種も結構抜けてましたね(自分の文献漏れの可能性が高いですが)
この3年で29種類追加しましたが、まだ市内で追加できるであろう種類が30種類ほどいるので、まだまだこれからですね

モモブトハナカミキリ

2009-11-16 20:10:37 | カミキリムシ

モモブトハナカミキリ Oedecnema gebleri


ハナカミキリの中では比較的早く、6月上旬から出始めて7月中旬にはほとんど姿を消すが、高標高地では7月下旬にも見られる。
本種は名前の通り腿が太いが、太いのはオスだけで、メスは太くはならない。

ショウマの花に多く集まるが、林道や土場の周辺を飛んでいる個体も多い。
ちなみに、写真の個体は腿が太いオスです

ヤツボシハナカミキリ

2009-11-15 00:12:43 | カミキリムシ

ヤツボシハナカミキリ Leptura mimica


一見、昨日紹介したヨツスジハナカミキリに似ているが、6月の中旬から出始めて8月に入るとほとんど姿を消す。
本種は斑紋の変異があることで有名だが、網走支庁の個体は安定していてほとんど写真の個体と変化は無い。

写真の個体は、ハンゴンソウの茎を齧って汁を吸っていた。
貴重な場面だ!と思って写真を撮ったはよかったが、家に帰ってからカメラの設定がめちゃくちゃだったことに気がつき、パソコンに取り込んで画像の汚さと画像サイズの小ささにショックを受けた
なにもこんなときにミスしなくてもいいのに

ゲンゴロウモドキ

2009-11-14 23:41:08 | 水生昆虫

ゲンゴロウモドキ Dytiscus dauricus


北海道と東北地方の一部に生息するゲンゴロウの仲間。
大型のゲンゴロウでは珍しく、人工的な水溜りなどで見ることが多く、個体数も多い。
自分がはじめて採集したのも、全面ビニール張りの農業用のため池だった。
新潟にいるときはゲンゴロウモドキの仲間はシャープゲンゴロウモドキしかいなく、採集もかなり困難だったため、珍しいものと思っていたがこんな環境で採れる事にとても驚いた
ちなみに、写真の個体もU字溝に出来た水溜りの中で交尾していた個体

本種はメスに筋がある個体と無い個体がいるが、網走市内では筋が無い個体のほうが多いような感じだが、どうなんだろう?
遺伝で決まるようなので、一度きちんと調べてみようかな

ヨツスジハナカミキリ

2009-11-14 19:35:24 | カミキリムシ



ヨツスジハナカミキリ Leptura ochraceofasciata ochraceofasciata


ハナカミキリの最普通種。7月下旬から出現し始め、8月に個体数が爆発的に増える
エゾニュウやノリウツギなど白い花に多く集まり、ノリウツギを掬うと50頭くらい網に入ることも結構ある。


上はエゾニュウの花に群がるハナカミキリの仲間。
数えたら40個体以上写真に写っていた。しかし写っているのは花の半分だけ
これだけのカミキリは一体どこから沸いて出てくるのだろうか?

シナカミキリ

2009-11-08 12:11:35 | カミキリムシ

シナカミキリ Eutetrapha sedecimpunctata

オオバボダイジュをホストとするカミキリで、オオバボダイジュの葉を齧っている。
トホシカミキリと同じで、夕方に活発に活動し夕方の土場でまとめて採ったことがある。灯火にも集まってくるが、灯火では♂しか採ったこがない。(経験は少ないですが

写真の個体は早朝にオオバボダイジュの大木の下のフキの葉っぱに止まっていた

トホシカミキリ

2009-11-04 21:23:20 | カミキリムシ

トホシカミキリ Saperda alberti


河原のヤナギ類の倒木などに見られるカミキリ。
まぁ、今回採ったのは土場なんですが

本種は主に夕方に見られるカミキリで、薄暗くなった頃に土場の周りを飛び回っている個体が多かった

ヒシカミキリ

2009-11-01 00:49:17 | カミキリムシ
最近更新が滞っていたので、今日は二つ記事を書きました

去年からまじめにカミキリ採集を始めて、今年は網走市内を中心に採集しようと決めた春。
この時点で採集していた網走市のカミキリはたったの45種
網走市の文献は少ないが、記録されているカミキリは72種(隣の小清水町では100種以上記録されているので、だいぶ少ない)なので6割くらいしか採っていなかった

シーズンが始まる前に立てた目標の中に、今回のヒシカミキリも入っていた。
小清水で採集した人によると、ハマナス叩けば沢山落ちるとのことなのでハマナスを探すが、網走ではいい海岸が少なく見つけるのに少し手間取ったが、いいところを見つけることが出来た。

ハマナスだらけ

早速叩くと、一叩きで落ちてきた
その後いくつか叩き落したので、写真でも撮ろうかと探してみるが、小さいこともあり中々見つからない

しばらく探しているとやっと目が慣れたのか、見つけることが出来た

ヒシカミキリ Microlera ptinoides

一匹見つけたら後は簡単。ヒシカミキリをイメージしてハマナスを見ていくと、いくらでも見つかる。この時は楽しくてどんどん採集していったら百近くも採ってしまっていたこんなにいらない!と思いながら時間をかけて全部展足しました

ヒシカミキリは本州では普通種で各種広葉樹の枯れ枝で採集できるようだが、オホーツクでは海岸沿いのハマナスでしか採集されていないようだったので、もしかしたら海流分布?などと思っていたが、ここで採集した後、低山帯でも少ないながら採集した。

ただ、海岸で採集した個体と違って体長が小さく、黒っぽい(海岸の個体が白い)ので若干違和感があった。

ケヤマハンノキ枯れ枝に止まるヒシカミキリ

ハマナスを食べる個体だけが大きくなるのかとも思ったが、このすぐ脇のヤナギの枯れ枝で採った個体も同じ感じだったので食性は関係ないかも
なんせ海岸以外での採集が少なく(3頭)比較があまり出来ないので、この辺は来年の目標ということで

キタキツネ

2009-11-01 00:03:53 | 哺乳類
このブログは一応、網走支庁の昆虫と生き物紹介ということでたまには昆虫以外の写真を。






キタキツネ Vulpes vulpes schrencki

一番印象に残っているキタキツネとの出会い。
斜里町の林道で採集していたら、目の前から悠々と歩いてきた
道の両サイドが崖になっているところで脇に逃げられないためか、自分のすぐ脇を通り抜けていった。
ここは、人が来るようなところではないと思うので人なれしてた訳ではないと思うが...一応子連れだったのに

昔のカメラ(Canon IXY DIGITAL700)でトリミングなので画像が荒れてますが、子ギツネの写真を

今ならもう少しまともな写真が撮れただろうが、これ以来間近で子ギツネを見たことがない


ここはこの先行き止まりになっていて、写真を撮った後、15分くらいで戻ってきたが、行きにはなかったクマ糞が道の真ん中にドン!と落ちていた(一枚目の一番奥の位置)
それ以来ここは怖くてほとんど行ってない