最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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シロスジコガネ

2019-08-29 21:27:23 | コガネムシ・クワガタ

シロスジコガネ Polyphylla albolineata
2019年7月 新潟県

名前の通り、上翅に白い筋が入るコガネムシ。
海浜性のコガネムシで、海辺の外灯下ではよく落ちている。この個体も外灯下にて。
正の走光性が強めなのか、ヘッドライトをつけながら夜の浜辺を散策していると、何匹も顔面目掛けて飛んでくる始末
うっとおしいので明かりを消すと、今度はまわりでキィキィと交尾やら喧嘩?やらで結構うるさい。
観察しようとライトをつければまた顔面に…。生息地での個体数は結構多め。

この日は砂地に半分お尻を突っ込んでいるオスがいたのだが、なにやら暴れていて様子がおかしかった。
不思議に思って手に取ってみたらなんとオオウスバカゲロウ[Synclisis japonica]の幼虫が噛みついていた。
まさか、こんなものまで食べるとは驚き。とっさに掴んだので写真なし。うーんもったいない。

アカイロトリノフンダマシ

2019-08-14 22:04:38 | その他生き物

アカイロトリノフンダマシ Cyrtarachne yunoharuensis
2019年7月 新潟県

某ナガタマムシ探索中にサワシバを掬って網に入った個体。
クモには全く詳しくないが、派手な見た目と、テントウムシ擬態?とのことで存在は知っていた。
トリノフンダマシの仲間は名前の通り、鳥の糞に似ていてそれに擬態しているとされている。
しかし本種は赤地に白の点々と非常に派手。シロホシテントウ類に擬態しているのだろうか?
個体変異で黒地のものもいるらしい。ということはシロジュウシホシテントウ擬態??まぁ特定の種限定ではないのでしょうが

そして某ナガタマムシは惨敗。中々新産地発見というのは難しい・・・。

オオチャイロハナムグリ

2019-08-09 22:02:23 | コガネムシ・クワガタ

オオチャイロハナムグリ Osmoderma opicum
2019年8月 新潟県

独特な甘い香りで有名なハナムグリの仲間。
歩いていると不意にこの匂いが漂ってきて、生息していることが分かるほど強い匂い。標本にしてもしばらく匂いが残る。
昔の月刊むしで、ココナッツリキュールのマリブと似ていると書かれていたが、確かに似ていた。




洞にいることでも有名だが、今回採集したのは雪で裂けたと思われるオオシラビソの大木。
1本の樹に2頭おり、目線の高さと5mくらいの位置にそれぞれいた。両方とも♂。

フレークなどがたまりそうもない木なのだが、きちんと発生もしているようで、下の方には糞がたまっていた。

洞虫と呼ばれるが、このような環境で発生できることに驚いた。この木は3年ほど前に裂けたばかりで、腐っているような場所もない。
もともと枯れてる場所から裂けたわけでも無さそうなんだが…。全体を写した写真もあるが、バレそうなのでNGで