最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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コアオマイマイカブリ その3

2011-04-19 14:30:27 | オサムシ・ゴミムシ
さて、3回目を迎えたシリーズ?コアオマイマイカブリ。
少し前にまた長岡から2♂1♀届いたので、その紹介を。産地も前回と同じで、長岡市信濃川河川敷。

左から♂♂♀
今回は色彩がばらばらで真ん中のものは青が強いが、左のものは信濃川にしては赤が非常に強い。

1頭だけ奇形だからと届いた標本だったが、よく見てみると左右のものは触覚も奇形だった。

左♂個体の右触覚。


右♀個体。鞘翅の奇形に目が行きがちだが、



左右の触覚ともに異常が見られる。

よく見ると右後脚にも異常が、

爪が3本になってる

3頭中2頭が奇形か…、と微妙な気持ちになっていたら

真ん中♂。口髭が左右非対称。結局全ての個体が奇形という事態に
原因が気になります。へんな薬品の影響とかでないといいのですが


その2で、信濃川のものは上流のミヤママイマイの影響をうけて~、と書いていましたが、ミヤママイマイは青い色彩以外に、♂の前脚ふ節にせん毛が無いことを思い出し、今回の青♂(ミヤママイマイに影響?)と赤♂(普通のコアオ?長岡市の丘陵地帯では赤が多い)の前脚を見てみると、

ちょっと見難いですが、左赤♂・右青♂で、せん毛に差が見られます。
青♂はせん毛がほとんど無いので、やはりミヤママイマイの影響を受けているんでしょうかね。

考えるにはサンプルがあまりに足りないので、もっとマイマイを探してもらわないとですね
頼んだぞ

春の訪れ、そして…

2011-04-19 09:59:31 | 日記
昨日は春らしい日差しで非常に暖かい一日でした気温も16℃近くまで上がったようです(新庄市)
そんな中、午前中に少しだけ事務所を抜け出しての散策。

風はほとんど無かったが、天気がいい日は当然のように"黄色い悪魔達"が飛んでいる…。

見るだけでも目がかゆくなって鼻水が出て、くしゃみが止まらないついに薬も効かなくなってきてしまった。

それでも春を感じることができるのは楽しい
するとまず目にはいってきたのは、

ツクシ(スギナ) Equisetum arvense

春定番の土筆。季節が進むにつれて悪名高い雑草のスギナに変わっていくのだが、普通の人でそのことを知っている人は意外と少ない。
ちなみに、私はちょっと前まで上がツクシで下がスギナの「イヌスギナ」をツクシがスギナに変化する途中だと思っていました

そしてこのツクシの脇にはえていたのは、

キクザキイチゲ Anemone pseudoaltaica

この株は4/14に見つけていたもので、そのときからずっと蕾。この花が咲く頃には春も本番を迎えているのだろうか?
まわりの草はノビル[Allium macrostemon]。ネギの仲間の雑草で、ニラの野生種みたいなもの。
※風邪の写真家N氏よりアサツキと教えていただきました。アサツキは栽培品種でそこらに無いとばっかり…
北海道ではギョウジャニンニク(アイヌネギ)で、最上ではノビルorアサツキで、疲れたときに匂いをかいでリフレッシュしてます(笑)

あとは周りで咲いているフキに来ているクロハナアブの仲間[Cheilosia sp.]を採集したり、越冬明けのオツネントンボに逃げられたりして散策を続けていたのですが、ふと視線を下げると

シマヘビ Elaphe quadrivirgata

日光浴中。アップで撮ろうと思ったら動き回って全部ピンボケ
穴に潜って逃げられてしまった。

その後は、最上では今年初見となるモンシロチョウを目撃。ピカピカの♂でしたが、写真は撮れず。
そろっと網を携帯しなければいけない季節になりましたね。


そして今日。事務所に着いて聞いた言葉は、
「今夜雪が降るらしいよ」
とのこと。すぐに天気予報をチェックすると確かに雪マークが

さて、春はいつになったら来てくれるのだろうか?



昨日のYPT*3(8:30~15:00)の結果は、
トビイロツノゼミ、何かハナバチ、何かハエ(1~2mm)3種、何かハネカクシ(2~3mm)2種という悲惨な結果に
どうも昼過ぎくらいから日陰になっていた感じ。設置場所はよく考えましょう。