最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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探索(2011/4/12)

2011-04-13 14:07:51 | 市内探索
久々に好天気になった昨日。
事務所に着くなりさっそく外を眺めるがなにやらモヤがかかってる…。
事務所の人は「花粉がすごいねー」と言っていたが、「ガラスの汚れでしょ」と窓を開けるとモヤはすべて花粉でした
私は花粉症持ち(スギ・シラカバ・イネ科)なので、行きたくない行きたくないと駄々をこねましたが前から決めていたので出ることに。

まずは用水路。

ここはU字溝になる前は大型の二枚貝が採れたとのこと。少しだけ当時の面影が残っている場所を教えてもらい調べることに。
この辺りでは大型二枚貝を「すずらっけ」と言い、昔は食用にしていたらしい。ちなみに「すず」とは清水ということらしく、沼で採れる貝は「ぬまっけ」といい臭くて食べられなかったらしい。

ここは狭いこともあって調査はすぐに終了。少し周りの桝も見ては見たが大型二枚貝は採集できなかった
泥上げしている泥の中にも貝殻が見つからなかったことから今はここにはいないのだろう。
ここではマシジミ(貝殻×2)とドジョウを確認したのみ。


次は大型二枚貝が現在も確認されている用水路へ。写真はなし
ここもU字溝が入っているのだが、砂が溜まっている所に比較的多数の二枚貝が見られる。
ドブガイ属がいるのは知っていたのだが、二枚貝に興味を持ったのが昨年の秋だったのでヌマガイかタガイかはわかっていなかった。
今回確認したところ、ここのものはおそらくタガイだと思われた。ここでは他にマルタニシとカワニナを確認。

午前中は他にも色々な場所を探して走り回ったが、いい所も見つからず、一人じゃなかったこともあり昼食を食べて午前中は終了。


午後は探索を終えて、事務所に戻るつもりだったんですが服が汚れているから・・・と理由をつけて、探索を続けることに
午前中は水辺だったので午後は山へ!
今年はわけあってとあるキャンプ場周辺を重点的に調べないといけないのでその場所へ。
実は前の日(4/11)にも同じ場所で採集してはいたのですが、それはまた明日にでも。

だいぶ春らしくなったとは言え、まだまだ雪が多い最上。倒木の類は全て雪に埋もれて見えない状態なので、狙うのはアカマツの立ち枯れ!
雪が残る雑木林をテクテク歩き、バリバリ剥がす。

フトナガニジゴミムシダマシ Ceropria laticollis
ボーベリアに多くが侵されていたが集団越冬(写真は半分くらい落ちてしまった)を見ることができた
ここでは他にヒラタハナムグリ・アカハラクロコメツキ・ヨツコブゴミムシダマシなどを採集。あまりパッとしない。

あらかた歩いたので場所を移動。思いつく場所が無いので走り回ると小高い丘の上にアカマツが多く生えているところを発見。
近くに車を止め、丘を登ろうとしたら道路脇によさそうな崖が…。(すでに真ん中と右を掘った後ですが


よさそうなところを手鍬で掘ると、ぽろっと一頭。

トウホククロナガオサムシ? Carabus arboreus parexilis ?
コクロナガオサムシ? Carabus arboreus exilis ?

うーん、オサムシわかんないどうしたものか。原色Ⅱだとコクロナガって載っていないんですが、前読んだ文献では山形県内ではコクロナガが採れていた様な…?
幸い♂なのでゲニだけ抜いておきます。この後もう1♂追加。
道路脇で目立つので崖崩しはおしまい。あとは夏場のトラップに期待。この崖からは他にクロオサムシ(左鞘翅)・チビシデムシの一種・クロハナムグリを採集。

次はアカマツ立ち枯れもとめて山歩き。


健康な林なのか立ち枯れは少ない。それでもこれは!という立ち枯れからコアオマイマイを1ペア採集。
他にはミツノゴミムシダマシ(ただし♀)を追加したが、Platydema属と思われるゴミダマを落とした

この後は川で白鳥をみて家に帰った。





オオハクチョウ Cygnus cygnus