比叡おろし

2024-08-21 10:18:00 | マスターおすすめ曲
小林啓子 



チューリップ



小室等


風は山から降りてくる
レタスのかごをかかえて
唇はくびれていちご
遠い夜の街を越えて来たそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの胸を
雪にしてしまいますえ

風は琵琶湖に落ちてくる
北山杉を下に見て
夕焼けはよそゆきマント
光る銀の靴をはいていたそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの胸を
雪にしてしまいますえ

風は今夜も吹いている
死んでは駄目よといいながら
さよならは小さなみぞれ
そっと京都の街に捨てて来たそうな
うちは比叡おろしですねん
あんさんの胸を
雪にしてしまいますえ

うちは比叡おろしですねん
あんさんの胸を
雪にしてしまいますえ





作詞・作曲は松岡正剛。
 
曲について、松岡さんは、大学3年のとき、自分が味わった片恋をモチーフとして、ハーモニカを吹きながら短時間で作ったものだと語っていました。
 
つまり、この歌は、自分の思いが実を結ばないと悟るキーとなった、相手の女性の微妙な言葉や態度、あるいはそのときの彼女の真意を想像し、それを比喩を

駆使して綴ったものだろうと思われます。
 
このように比喩を使った歌詞は、振られて辛いとストレートに歌うよりも、じっくりと心に染み込んできますよね。

ちなみに、冬の京都には「比叡颪(おろし)」という風が吹きます。

京都の寒さを一層厳しくする比叡山からの吹き下ろしの北風のことです。 













































































































































































































 
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