潮騒の街 

2024-08-22 15:49:25 | マスターおすすめ曲
荒木一郎

君を遠く離れて
名もない駅を南に行けば
ここは潮騒の街
もう誰も 知る人もない
思いきり 泣いてみたって
海鳴りが声を包む 
断崖に書いた別れの詩も
波がいづれ消すだろう

ここは潮騒の街
名もない橋を渡って行けば
花がまばらに咲き
もう誰も知る人もない

・・・・・・・





荒木一郎さん、以前にも書いた記憶がありますが、マスター的には彼、シンガーソングライターとしては加山雄三さんと並んだ草分け的存在だと

思っています。

しかも、彼の才能は、以後登場のシンガーソングライターと呼ばれる人達の中でも抜きん出ているとさえも思っています。

その割にはあまり知られていないし、作品数も少ない・・・

それは、彼の風貌のせいなのか、なにか、人格的に世間・業界に受け入れられないものがあるのか、それは分かりませんが、有名な俳優が親である点では

共通していても生活感は加山さんとは真反対だと思います。

もともとモダンジャズに傾倒していて、そこからのスタートだった荒木さん、その影響もあるのでしょうね、彼の作品にはどこかモダンジャズの臭いがあります。

そう、時間を超える斬新さと新しい息吹。

つまり、彼の曲は10年後聴いても、20年後聴いても、古さを感じさせない作品が多いんですよね。

ちょっと褒めスギ、ワイルドかな?(笑)

それはそれとして、この曲には気に入らない歌詞部分があります。

それは ”名もない駅”とか ”名もない橋”というところ。

これは”名を知らない”が正しい表現ではないでしょうか。(笑)

名もないは、いかにも自分中心すぎるような気がします。

もっとも、それが荒木さんなのかもですが.。











































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

窓 

2024-08-22 15:21:01 | マスターおすすめ曲
松山千春




小さな窓から見える この世界が僕の全て
空の青さはわかるけど 空の広さがわからない
いつか山の向こうから 君が手を振りかけてきても
君の姿 見えるけど 僕の心は届かない
この窓をひらいて 自由になりたい
このうでで思いきり 抱きしめてはなさない

君だけは 誰にも わたしたくない
誰にも負けはしない この愛だけは

小さな窓をたたく 風に心ふるわせてる
気付いた時には これほど弱い男になっていた
いつか君がひとりきり ひざをかかえ 泣いていても
君の涙見えるけど 僕の言葉は届かない
この窓をひらいて 自由になりたい
このうでで思いきり 抱きしめてはなさない

君だけは 誰にも わたしたくない
誰にも負けはしない この愛だけは

君だけは 誰にも わたしたくない
誰にも負けはしない この愛だけは







お山であかいは
あれはなに。

あれは櫨(はじ)の木、櫨紅葉(もみじ)、
なにか怖いな、黒い赤。

お里であかいは
あれはなに。

あれは熟(う)れてる柿の實よ、
見てもうまそな、黄(き)いな赤。

お空であかいは
あれはなに。

あれはお汽車の燈(ひ)のかげよ、
さみしい赤よ、亡(な)い赤よ。

(金子みすゞ  汽車の窓から)






























































































































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024-08-22 15:15:20 | マスターおすすめ曲
五輪真弓 


高層ビルの群れが
砂漠の中の蜃気楼に見える
都会の朝
がらんとした空に ひびきわたる鳥の声
忘れられた静けさが 今よみがえる
空 空 おまえが生きている
こんな日は 心も澄む
空 空 夢はまだ失くさないさ

雨があがった路
水たまりには ゆれる街路樹よ
都会の朝
ぽつんとひとつぶ 名残り惜しむしずく
眠っていたざわめきが 今日をさます
空 空 おまえが生きている
こんな日は 心も澄む
空 空 愛はまだこの胸に






空とは、地上から見上げたときに頭上に広がる空間のことですよね。

空の色は時間帯や天候によって変化します。

日の出時には赤色やオレンジ色に、昼間は晴れていれば青くて太陽が輝き雲は白く、曇りであれば空は灰色に、夜間は黒に見えます

また、夜空は星が見える場でもあり、空気が澄んでいる場所であれば天の川の白く輝く帯が空をぐるりと横断しているのが見えます。

ノルウェー北部など緯度が高い地域では24時間太陽が昇らない時期(極夜)が2か月ほども続くそうです。

その寒い時期、人々はずっと夜空を見続け、再び太陽が昇る時を待つのだとか。

そのかわりでしょうか、緯度が高い地域では、ときにオーロラの緑色の美しい光のカーテンが空にゆらめきます。






































































































































 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大阪ラプソディー

2024-08-22 11:27:19 | マスターおすすめ曲
猪俣公章


海原千里・万理


 
あの人もこの人も そぞろ歩く宵の街
どこへ行く二人づれ 御堂筋は恋の道
映画を見ましょうか それともこのまま
道頓堀まで 歩きましょうか
七色のネオンさえ 甘い夢を唄っ る
宵闇の大阪は二人づれ恋の街・・・





この曲「大阪ラプソディー」は、1976年2月25日に発売された海原千里・万里の3枚目のシングル。

表題曲は、大阪の街の見どころに触れつつ、恋人同士の心情をも描いた作品ですよね。

曲中には御堂筋、道頓堀、戎橋、法善寺など大阪の名所がいくつも織り込まれています。

このシングルは40万枚程の売り上げがありました。

オリコン週間シングルチャートでは最高24位で、これは、女性のお笑いタレントが単独で発売したシングルとしては、2012年に渡辺直美(白鳥美麗名義)の

「ピカル 恋がしたい」が同チャートで10位を記録するまで、オリコン史上最高位の記録だったとのことです。
















































































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

挽歌

2024-08-22 09:40:08 | 由紀さおり
由紀さおり 



やはりあのひとは
私を送りに 来なかった
にぎあう夕暮れ 人ごみの中
私はただバスを待つ
悲しみだけを 道案内に
思い出色の 洋服を着て
つらくないと 言えば嘘だわ
あのひとのことが 気がかりだけど
私は今バスに乗る

たぶんあのひとは
私を恨んで いるでしょう
冷たい女と 思われながら
私はただバスを待つ
ひとりで朝は 起きられますか
ハンカチの場所 わかるでしょうか
あとのひとと うまくやってね
うしろ髪ひかれ 涙にぬれて
私は今バスに乗る





挽歌とは、死者を悼(いた)む歌です。

 「挽」は、「引く」意味で、もともとは葬儀のとき、柩(ひつぎ)を載せた車を引きながらうたう歌が「挽歌」

漢代の楽府(がふ)、相和歌相和曲のなかに、「薤露」(かいろ)「蒿里」(こうり)の二曲があります。

薤露は、人の命が薤(おおにら)の上に宿る露よりはかないことをうたい、蒿里は、死神が追いやって人の魂を蒿(よもぎ)の里に聚(あつ)めることをうたいます。

言い伝えによりますと、漢の高祖のとき、田横(でんおう)が自殺したのを門人が悼んでつくったもので、のち武帝のとき、薤露を王公貴人、蒿里を庶人の葬儀用にと

分けて定めたと言われています。














































































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白い十字架 

2024-08-22 06:58:09 | 懐かしいアニメ・TV主題歌
ヴィッキー

祭壇のクロスに
花を捧げ祈る
真心を伝えて
白い白い十字架
旅を行く優しい人
今はどこの空か・・・
涙ぐみひとりで
夜明けまで遊ぶの
花束も指輪も
何も欲しくない
巡り逢う優しい人
それは遠い夢か・・・
祭壇のクロスが
白く光る夜は
想い出を抱きしめ
ひとり遊ぶの





この曲は、1975年5月24日から1982年4月3日まで毎週土曜日21:00 - 21:54にTBSで放送されていた刑事ドラマ「Gメン✪75(ジーメンななじゅうご)」の

オープニング曲のカバーです。

作品は国際警察の秘密捜査官グループが主役のキイハンターに端を発し、探偵学校の校長とその生徒たちが主役のアイフル大作戦、探偵社メンバーが

主役のバーディー大作戦と続いたTBS系土曜夜9時枠・東映製作によるアクションドラマ路線の4作目に当たります。

平均視聴率は30% 前後でしたから、今なら「紅白歌合戦」並みでしょうか。

内容は・・・

警視庁本部から独立した特別潜入捜査班 Gメン(正式部署名は警視庁Gメン本部で黒木警視(後に警視正)を本部長として、5人から6人が所属している。

Gメンとのパイプ役として、警視庁側に小田切警視、南雲警視や津村冴子警部補がいる)が国内犯罪から国際犯罪まで様々な事件を解決していく

ハードボイルドドラマです。 


























































































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の糸

2024-08-22 00:31:33 | 鈴木一平
雨の糸



夕暮れが空に広がる 人通りまばらな街を
何度も振り返りながら 歩いたことがあった
やるせない心がゆれて やるせない心が泣いた
揺れたのはあきらめる事 泣いたのはいつもの事
そんな私 ばかですか
あいそ笑いに から元気
悲しみの三つどもえ
雨よ降れ しずくの糸に
さよならの 結び目つけて
涙が枯れ果てるまで
思い出を紡いでゆく

恋人と呼べないけれど 恋人と呼ばないけれど
今では一人で二人 演じてる事がある
ひと晩泊まりの愛なら 似合いの言葉を選び
身の上話をしたり ささやき合うのもいい
そんな私 ばかですか
格子模様の胸の中
色あせてゆくばかり
雨よ降れ しずくの糸に
さよならの 結び目つけて
涙が枯れ果てるまで
思い出を紡いでゆく





この曲は、1982(昭和57)年 1月21日に発売されたシングルに収録された楽曲で、B面は「フェリーから見えた町 」でした。

鈴木一平さん、言葉の使い方が巧みですよねぇ。

雨のしずくを「糸」に見立て、「糸」だから結び目が出来、それを紡ぐ、そして、それを「涙」と絡め情景を作ってゆくところなど実に凝ってます。






















































































































  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする