置手紙

2023-08-24 03:54:10 | 南こうせつ
かぐや姫 置手紙



君はまだたくさんの紙袋をかかえたままで
この手紙読んでいるだろう
これで最後の男の気まぐれとして
どこか そこらの窓からすててくれ
君となら 一緒に暮らしたかった
二人でいつも立ち止まってしまう
あの赤いレンガの家で
ルンルン ルルル…
今日の淋しさは 風にごまかされて
いつまでも 消えそうもない
ア… アアア…


ぼくのほんのひとことが まだ二十前の君を
こんなに苦しめるなんて
だから行く先は ぼくの友達に聞いてくれ
君に会わないで行くから
今頃は ぼくも また昔のように
どこかの町のカフェテラスで
ビールでも飲んでいるだろう
ルンルン ルルル…
君が帰る頃は 夕暮れ時
部屋の明かりは つけたままで
ア… アアア…





自分が女の子を傷つけておきながら去っていく我儘男。

行き先は友達に伝えておくから聞いてねって、別れるのか別れないのかはっきり言わない。

ビール飲んでるから会いたいなら来てもいいよ。

なんちゅう男なんでしょう。

でも、何となく憎めない自意識過剰男なのかも知れません。









































































































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