暇つぶし日記

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手術後4回目のCTスキャンに行ってきた (上)

2018年06月06日 22時18分01秒 | 健康

 

2018年 6月 6日 (水)

通い慣れたアムステルダムの国立癌研AVLまでまた今日電車で出かけた。 手術後3か月ごとにCTスキャンを撮りその一週間後に担当医から結果を聞かされる。 もう3回このチェックをクリアーしている。 来週聞かされる結果に異状がなければこれからは半年ごとのCTスキャンとなる。 大雑把に言えば3か月刻みで生き延びているようなものだ。 手術後1年は癌がもどってくる確立が高いから3か月ごとのチェックでそれが徐々に6か月ごと、1年ごととなるのだがリスクはなくならない。 いつまた、戻ってきました、と言われても不思議ではないし、その覚悟はできている。 覚悟はなくとも選択肢は一つ、癌に対処するしかない。 それは選択肢ですらない。 それをしなければ何か月かで死ぬことになるからだ。 状態がわるければ、そして対処してもしなくとも大して変わらない、療法なり手術が体力を消耗し、苦痛をともなうものならそれは単なる短期の延命処置ということなのだろうし、そうなるとそのときには消耗する時間や労力を費やすることを止めて最期までの安らかな時間を保障することを選ぶだろう。 それが起こるのは来週のことかもしれないし10年先のことかもしれない。 仮令その先まで生き延びたとしても高齢域に入ることでもあるから他の病気が現れることが十分考えられるので今回は偶々癌だっただけのことで他にもいくらでもエキサイティングな要素は待ち構えている。

上天気の一日だった。 ライデンからアムステルダム行の各駅停車に乗った。 スキポール空港駅の次が癌研に近いアムステルダム・スローターダイク駅だ。 そこから1.5kmほど歩く。 手術後3か月目の第一回には歩く体力がなく息子に車で送り迎えしてもらいここに来ている。 二回目は家人と、三回目は一人で同じ道を同じようにして来ているが今日が一番体力がついているから楽で天気にも恵まれているから気持ちもいい。 

15分ほど自転車を漕ぎライデン駅朝10時35分に乗って30分ほどで駅に着きそこから歩いたのだが途中並木の新緑の中を歩くのは気持ちがよく、何度もここを通ったのにそんな心地よさを感じたことがなかったのに気付いた。 実際手術前にも何回か来ていて雪の中を歩いたこともある。 踝ほどまで積もった新雪をかき分けて歩いてきて雪の公園に立つ15mほどもある枕をもってうろうろする熊の像の在る筋に入ればAVLまで300mほどの一直線だ。 入院中屋上や6階のカンティーンの窓から周りをよく眺めたものだがそのときこの熊が見えたのだろうか。 記憶にない。 多分フラットや建物の陰になって見えなかったのかもしれない。

去年手術の一か月ほど前、4月28日にCTスキャンを撮ったときにこの公園で野兎を見たことを写真と共に下のように記している。

https://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/65608161.html

スキャンは13時20分となっている。 1時間まえからスキャン開始時までの間に造影剤の写りをよくするためなのだろうか水を1リットル飲むことになっている。 これがきつかった。 それまでに軽い食事をして置きその前に血液検査のために採血しなければならず、だから11時を少し周ってAVLに着いたのは上出来だった。 入ったその足で一階のロビーを横切って奥にある血液センターに行ったら待ち人も居らずそのまま血を抜かれた。 あまりにもガランとしているから、こんな天気だから皆海岸にでも行って日光浴してるんだろうな、と言うと大笑いされた。 我ながらよくできたブラック・ジョークだとおもう。 ここは年寄りの各種癌患者で溢れる場所である。 偶々今の時間誰も来ていないだけであって誰もが闘病に必死でここに来る約束を取りやめて海岸に行くというようなものは一人もいないのは周知のことだからだ。

(下に続く)