暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

夜景

2007年10月25日 01時52分51秒 | 日常
一日に幾つか事が重なって日頃の流れと変わることがある。 

定年の予行演習をしている身となって幾分か柔軟に使える自分の時間を、好き勝手にする少々の罪悪感とほっとぬるま湯にそろそろと浸かる心地の養生ができる嬉しさに日々をまかせるのだが、それでもこれまでの習慣から手帳にはそのつど予定を書き入れ、今までの秩序を保ちつつ軟着陸の日々を過ごしている。

けれど隙間の多い手帳にも時には幾つかの予定が重なって気ぜわしい日もある。 予定していたジャズのコンサートが違った町で一日に昼と夜の二つあり、嬉しい忙しさだったのだが家族のシガラミで行けなくなる。 道楽は道楽としてまだ生活の中心にはなっていない。 一人はギターの名手で老後どのように自分の音楽を深めていくのかに興味があるアメリカ人、もう一つはオランダ中堅テナーマン3人が兄弟のサポートを含めて私が日頃買い物の途中に体と胃の養生をするカフェでバリバリとテナー合戦をくりひろげることになっていたののだがそれらに行けなくなった。

このところコンサートに通う数が少なくなっているように感じるのは目ぼしいものの数がまばらということだけではない。 身内の慶事凶事が続くことにも拠る。 

何れにせよ日々の流れは時には淀み、時には急展開することもある。 漱石の『智に働けば角が立つ。 情に掉させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 とかくに人の世は住みにくい』 が語る世界に戻される今日だった。

先日撮った、今頃は老ギタリストがそこで奏でているだろうアムステルダムのホールの写真を眺めて一日を一杯のジンで終えた。