ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

こぼれおちた記憶をもらう

2018-08-29 20:24:12 | 日記

 

  このあいだ、久しぶりに再校作業に参加したら、ほんとうに久しぶりにOさんと会いました。

 

 「ふじたさん、おひさしぶりです~」「Oちゃん、ひさしぶりー、元気だった?」と、再会を喜び合う。

 

 Oさん「息子さんはお元気ですか?」

 私 「うん、もう社会人になって独り暮らししてるよ」

 Oさん「え、わたし、前にふじたさんちにお邪魔したときは小学生でしたよね」

 

 ああ、Oさん、うちにきたことあったなぁ。河野裕子論かなにか本か文章を書くといって、持っていない歌集を貸してあげたことがあったのでした。

 

 Oさん「わたしがいるときに学校から帰ってきて、筆箱に鉛筆が入ってなかったって怒ってましたよ」

 

 あはは。そんなことあったかなぁ。すっかり記憶から落ちていました。3、4年生だったと思うけど、なんで鉛筆が入ってないって私が怒られていたんでしょう。理不尽な。自分でやれ。といまでは思います。まあ、あのころからきちんとしたお母さんはやってなかったんだなぁと省みる。ゆるゆるで育てていたからなぁ。自分でやるように教育せず、かといってきちんと整える母親でもなく。中途半端だ・・・・・

 

 それにしても、いろんな人が家に出入りしていたことはいまから思うとありがたいような気がします。私が忘れてしまっていることをこんなふうに十五年くらいのちにプレゼントされたりするのです。だれかの頭に保存されたまま。Oちゃん、覚えていてくれてありがとう。

 

 今年亡くなったTさんの娘さんから、百ケ日法要が済んだというお葉書をいただきました。いい父娘関係だったんだなぁと亡きTさんのおひとなりを思い返し、娘さんにお葉書を書きました。Tさんが私に言ってくださったこと。娘さんへの感謝の気持ち。お父さんに会いに行ってあげてください、娘がくると嬉しいものですよ、と仰っていたこと。娘さんが知らない、私が覚えていること。

 

 きのう、実家から帰って来たばかりですが、もう少し優しくすればよかったなぁと思ったりするのです。

 

 写真は再校の日、21日の夕方のもの。バスのなかから虹をみつけて、バスをおりてすぐに写真に撮ったのですが。薄くなっていましたがなんとか撮れました。

 

 

 

コメント
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