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いつでも君のこと好きだったよ

山城歌会 宇治吟行会2015

2015-12-04 21:08:39 | 日記

 きょうはお休みを取って山城歌会へ。

 

 12月は毎年恒例の宇治吟行会。 お天気が心配だったけれど、晴れてよかったです。 毎年いろんなコースを考えてくださる裕美さんに感謝。

 

 今年は対鳳庵という宇治市営のお茶室でお抹茶をいただき、40分ほど自由散策ののち、鮎宗さんでお昼をいただいて歌会というコース。

 

 市営の茶室があるというのが宇治だなぁと思います。

 

 紅葉もまだまだ美しく、宇治川沿いの桜の宿り木の下で立ち止まったり、川を眺めたり、すてきなひとときでした。

 

 参加者は12名。 今年はフリー散策タイムがあったためか、みなさんお食事の前には歌ができて、安心していただきました。

 

 「歌ができるまでご飯はお預け」と、冗談をいわれたりするので、結構焦るのですが、そういうこともなくのびのびお話も弾みました。 

 

 泉さんと朝霧橋に立って川を眺めていると、流れる雲の隙間から5羽の白い鳥が現れて、自由に川の上を飛び交い、まるで軽やかな光のようでした。 5羽はくるりと何度か旋回し、羽根を一度ひろげて川岸に降り立ち白い鷺になりました。 とても美しい光景でした。 

 

 私が吟行歌会に出したのはこんな歌。

 

 ・薄き雲ひらく隙より光来て宇治川を飛ぶ白鷺となる

 

 批評は、「光」が動詞か名詞かわからないのでややわかりづらい。 「宇治川」はきょうの吟行のために入れたものだろうが、この位置にあると重い。 「川」だけでもいい。 などいろいろ言っていただけました。

 

 みなさんの歌は、同じ場所にいて同じものを見ていたはずなのに、いろんな視点で詠まれていて、それが吟行のいいところ。 自分の見えていなかったものに気づかされます。 浮島の十三重石塔の空に向かう姿、喜撰橋、茶室の庭のとなりに植えられていたトベラの木、嘴を羽にうずめて眠る鵜、お茶を頂いたときの茶器の底の緑色、宿り木、など。 10時半に集まって、12時半に歌をだす2時間のあいだに、何を見て、何が印象的だったか、それぞれの歌から読み取ることは楽しいものです。

 

 15時すぎに散会。 またのんびりと川沿いを歩いて帰りました。 いい日だったな。 春の吟行も楽しみです。

コメント
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