MEGA-S自体は安価でもしっかりとした素晴らしい機械だと思います。
本体についてはなんの問題もありません。
ですが、自作ツールが原因でトラブルを引き起こし少々悩みました。
結論:取り付けていた自作のダイソー防湿BOXが印刷不具合を多く起こしていました。
原因:「フィラメント引き出し時の抵抗増加」によるフィラメント「押出し不足」
このトラブルは全て私個人の誤った使い方・作り方に責任があります。
ネット上で作り方を提供されている方を非難するつもりは全くありませんし、完璧な防湿だと思います。
ただ、ド素人がトラブルに直面し結構悩んだので、その経過を書いておこうと思います。
3/4程度使った時のリール直径減少による引っ張り抵抗が原因の積層破綻の件は
大径リールへの巻き直しで解決する可能性もある。
ならば、収納ケースも使えるのだが・・・今後の課題です。
----メモ----
・2021/9月末にMEGA-S本体と純正PLAフィラメント、及びダイソー防湿BOXやテフロンチューブ等一式購入しました。
・速攻で防湿BOXを作成(芯棒に通し吊り下げる方式)
・当初から設置が悪く、時折BOXごとコックンコックンと引っ張られては起き上がり、もとに戻るという動作をしていました。
・3回ほどフィラメント無しで空中をヘッドが行ったり来たりという状況で印刷失敗することがありました。
・リールの3/4程度使った辺りから、積層にサンドイッチ状の隙間が出来だしました。(症状A)
・よく見ると積層面に薄くですが定期的に筋が入り、フィラメント吐出が乱れているようでした。(症状B)
・12月に入り気温が下がってきた(室温が10度)せいか、全くベッドへ定着しなくなりました。(症状C)
これはなんとかしないと、失敗ばっかりでどうにもならないと、あれこれ対策を講じ始めます。
対策1 「症状C」にはプラダンで囲いを作り印刷開始時にドライヤで温度を上げ、30度程度を保つようにし、
更にPIT糊を使った結果完全に解決しました。
(ガラス面コーティングも徐々に効果が薄れるのでしょうか。)
対策2 「症状B」にはフィラメント・リールが残り少なくなると防湿BOX引き出し口との角度が合わなくなるので、台座を噛ませて角度を付け出やすいようにした結果多少改善しましたが、それでもたまに積層が乱れます。
観察した結果
・空印刷をするのを見ると、ヘッドは動くもののリールは静止状態でフィラメントを送っていない状態が判明
・更にフィラメントがリールのキワに接している時に、送り出しが少しおかしくなっているようでした。
リールのキワは接触抵抗も大きいし角度も一番キツくなるので、これが定期的に筋が入る原因なのかも。
対策3 症状Aには結局、防湿BOXを取っ払い純正架台に載せると全面解決しました。
純正架台は、フィラメントが自由に左右に振れることもできるし、リトラクション動作にも柔軟に対応が可能です。
結局、防湿BOXが原因で積層破綻が起きていました。
エクストリーダーを付属の六角レンチで分解してみても削りカスは殆どありませんでしたが、ひどい場合は送り削りカスが溜まり、最後はヘッド焼付き&交換に発展していた人もあるようです。
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現在は印刷をしない時は、大型ZIPロックにシリカゲルと共に封入し、引き出し口をクリップで閉じています。
これでは20%まで湿度は落ちないのですが、運用上の手間を考えるとやむを得ません。
長期間使わない場合はもちろん防湿BOXへ保存します。
3Dプリンタの運用は難しいものだと、リール1巻を使い終わって感じています。