アジアごはん Vegiko(ベジコ)

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野菜を信じる

2014年07月27日 | 旅とか習い事とか
7月11日から21日までの11日間、岡山へのひとり旅を楽しんできました。

7/11からの2泊は『百姓屋敷わら』の座禅断食への参加
7/14からの3泊は『蒜山耕藝』でのファームステイ
7/19からの2泊は再び『百姓屋敷わら』での料理教室への参加

その他の日は、岡山市内に泊まったり、瀬戸大橋の途中の島のパーキングエリアで車中泊したりもしました。 瀬戸大橋を渡って丸亀で朝うどんを経験したり、最近岡山にできた友人たちと食事をしたり、その友人からの情報で急きょ直島に渡ってみたり、ワイナリー設立を目指す友人のぶどう畑にお邪魔したりと本当に充実した旅でした。



今回の旅で印象に残ったことのひとつは「野菜を信じる」です。

『百姓屋敷わら』では、オーナーの船越さんが座禅断食においても料理教室においても「食べ物を変えると人生が変わる」ということを、何度も何度も、いろんな角度からお話ししてくださいます。もちろん、何を食べると身体によくて、何を食べると身体に悪いということもありますが、それよりも何よりも、自然の恵みと、生産・流通・調理などをしてくれた人の働きがあったからこそここに存在している食べ物に対して、きちんと感謝することが大切だという話、心に響きました。

肉や魚はもとより、穀物や野菜も、地球上に奇跡的に発生した生命が、太陽や大地や水や空気などの自然の恵みが存在するおかげで、子孫を残しながら進化してきた結果、ここにあるのですよね。人間は環境を整えることで選択的に生産したり、品種改良することくらいはできても、生命そのものを物理的に構成したり、化学的に合成することはできません。私たちは、そういう奇跡的に存在している生命をいただくことで生きているということを忘れてはいけないですね。
そして、それを意識したら、食べ物を粗末にすることはできなくなりますし、目の前に存在している食材をできるだけその美味しさを引き出して食べてあげなくては、と思うようになります。

『わら』の料理は、マクロビオティックと重ね煮を習得した上で、さらにそれを進化させた、抜群に美味しく、食べた人を幸せにする自然食です。今まで自然食を心から美味しいと思ったことがありませんでしたが、『わら』の料理は違います。「動物性のものを使わなくてもここまでの味にはなるのね」ではなく、「これこそが完璧に美味しい味!こんなに美味しいんじゃ、動物性の食材の出る幕ないじゃん」という感想。といっても動物性を完全排除しているわけではなく、料理によっては鰹ぶしを使った出汁も使います。

なぜこんなにも美味しい料理になるのか?
その理由は「野菜を信じる」にあると思いました。


とりあえず、写真をご覧ください。







ベジコでは野菜を美味しく食べることを大切にし、野菜の切り方や火のとおし方を常に細心の注意を払ってきました。でも、『わら』で料理をいただいみて、私は「野菜を丁寧に扱う」ことはしていたが、「野菜に感謝する」ことまではできていなかったと反省しました。
野菜をひとつの命として感謝して、その命のもつ力を最大限に活かしきろうと、美味しく料理することが、「野菜を信じる」ということなのかもしれません。



『蒜山耕藝』でファームステイした日々においても、「野菜を信じる」姿を目の当たりにしました。自分たちが愛情かけて育てた野菜を、無駄なく、感謝して、美味しさをしっかり引き出して食べる、という毎日。とてもステキで、感動してしまいました。
自然と接していないと、つい頭でっかちになってしまいますが、自然に寄り添った暮らしができている人にとっては「野菜を信じる」は当たり前のことなのかもしれません。




私も野菜を育ててみたいな~と初めて思いました。