昨今の料理仕事というのはかっての調理道具の使い方に倣うと、
今は本当に様変わりしました。たとえば、裏ごしというのは、
「ロボクーポ」という某メーカーのミキサーの台頭でほんとうに存在が弱くなり、
馬の毛の裏ごし器なんていうのは過去のものとなりました。
同じように「すりこぎ」も同様になぜか山椒の木のすりこぎ棒だけが一人歩き、オシャレな
すりこぎは「百均」で売っています。
料理の仕事で、「混ぜる」というのは、最も頻繁にする作業のひとつです。
ボウルで混ぜる鍋の中で混ぜる、菜箸で混ぜる、手で混ぜる、こねるように混ぜる
さっくり混ぜる……。混ぜるにもいろいろありますが、
じつは混ぜ方ひとつで食感や味の仕上がりが変わってしまう、
あたり前でいて大切なことなんです。逆にいえば、混ぜる道具と混ぜかたで、
料理が格段に美味しくもなるということです。
私が今ほしいのは、柄が長くて、すくう部分のくばみが非常に浅い炒めものよう。
このくぼみ、ここがポイントです。くぼみと言えるのか微妙なほど平らに近く、
素材を壊さずかつ練らずにさっくり混ぜることができる。
それでいて完全に平らではなく、
浅いけどくぼみがあり具材が引っ掛かって混ぜやすいもの。
竹でできたもの、ステンレス、鉄、木と色々ありますが、今8本あるけれど
どうもしっくりきません。
さて、ぶつぶつ言わずに仕込みにかかりましょうか。
今日は久しぶりに「ラーメン懐石」のご予約、さあ頑張ろう。
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