フォト集団北限の写真展が、今日から旭川NHKハートプラザギャラリーで始まった。
フォト集団北限の活動は、北国の厳しい環境の中で生活を築き上げていく人間のエネルギーを、カメラを通して見つめて、写真による表現を社会と密着した一つの運動にまで発展しなければならないと、1965年以来精力的に続いている。
数々の実績を積み重ねて注目を浴びているだけあって、道楽的趣味の域を超えた個々のテーマに沿った上質な写真が展示されていて、よくある風景写真展の雰囲気ではない写真表現への意気込みが伝わってくる。
モノクロ写真の特異性が十分感じる魅力的な作品に魅了される。
カラー写真では表現されない白黒のトーンの微妙な表現は、鑑賞する側のイメージを豊かに膨らませる力がある。
ファインダーを覗く撮影者の確かな感性を感知できて感動する。
旭川市の今昔を記録した写真集を刊行するなど、活動の足跡を残しつつ写真芸術の真価を求める写真集団の活動を推進する同人の活動に注目している。