Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

モーリス・ユトリロ展がオープン

2007-09-01 16:30:56 | インポート
日本人が最も好きなヨーロッパの画家の一人であるモーリス・ユトリロの作品82点が展示された展覧会が、旭川美術館で始まりました。

オープニングセレモニーには、いつもより倍の人数が参集したのは、ユトリロ人気の証でしょう。

1909年頃から晩年の1955年までの油彩とグワッシュ(17点)は、副題「孤独な魂が描いたパリの街角」のとうり、パリの観光名所モンマルトルを中心に、馴染みの風景画に触れることができました。

モンマルトルの詩情を表現した独特な点描人物入りの街角・裏通りやサクレクール寺院のある風景、白壁のある通りの風景画などを直に見られる機会はめったにありません。

数奇な境遇の中で、豊かで魅力のある絵を描いたモーリス・ユトリロに、あらためて親しみを感じました。

国内外の美術館では経験できない鑑賞の良さは、 作品の前の白線はなく、中にはフレームにガラスもない作品があり、接近して筆致や絵の具使いを観察できることです。

特に興味があり新しい発見?のあったことは、○筆だけでなくナイフを使って描いた絵があること、○厚紙に油彩している絵があること、○油彩と区別の付きづらいグワッシュで描いた絵があること、○サインに母親ValadonのVを確認したことなどでした。

再度鑑賞して雪景色や遠近感、梢の表現の秘密を探ろうと思っています。

多くの方に鑑賞してもらいたいユトリロ展は、10月14日(日)まで開催されます。

主催者が、前売り券販売や新聞記事・新聞広告だけに頼らず、積極的に広報活動をしてはどうでしょう。

街中の画廊などを訪れて、美術愛好者と対話するなど、役人感覚ではなく庶民感覚で、美術館に足を運んでもらう手段を模索してほしいものです。

      
      会場入り口            旭川美術館

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