Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

見えない時には見られてる 

2011-10-06 22:13:14 | インポート
旭川市内の高砂台住宅地での熊出没の話題はどこへやら、足跡だけだからなのか、その後の報道はなく、情報も得られないのです。

月輪熊ではなく、黒く見えても褐色の羆(ヒグマ)のことです。

ところが、札幌市内・千歳市内・恵庭市内などでの出没は、相次いで目撃者や遭遇者が出ていて、民家の玄関フードの大きなガラスをぶち破った写真が新聞に載ったり、射殺された熊の映像がTVで放映されました。
道内で足跡や糞を見たという情報は800件くらいもあるあるそうです。

北海道では、人畜に被害も出ているため、事前に駆除が進められていますが、驚いたことに本年度だけで有害駆除で捕獲された熊は、道内でこれまでに500頭近くもあって、2009年度には597頭だったそうです。
札幌市内でもすでに3頭が捕獲していることから、年度内には前代未聞の捕獲数が見込まれているとか。

熊の被害を避ける対策がとられ、出没近くの小学校は、集団登下校をしていたり、ビラを配って注意を促しているそうですが、そんな騒ぎをどこかに潜んでいる熊が見ているかも知れません。

発見されないけれど、見られていることだってあるので、注意、注意。

熊の住む山中に、ドングリなどの餌になるものが少ないために、里に下りてくるためなのだそうですが、熊にしてみれば死活問題ですから。

昔、西部劇の映画を見た時の興味深いセリフを思い出します。
インディアン対騎兵隊の場面で、インディアンの出没を見張っていると、味方のインディアンの古老が「見えない時には見られてる」と、注意していたのです。

それ以来、このセリフに深い関心を持ち、これは一般社会でも通用する意味深いものを感じましています。

見えないということだけで居ないと決めてはいけないので、見えない時ほど要注意なのです。

相手に見られている事に気遣い過ぎて、おどおど、くよくよして実力が出ないこととは真逆なことの比喩で、相手があっても気づかず、注目して見られていることにも気づかず、独りよがりで押し通すことを戒める意味に通じます。

ちょっと観点が違うけれど、見られている事に気付かないのか、TV中継で見られる国会審議中の一部の国会議員の行儀の悪い場面も度々目に入ります。
見えないと思っていても見られているし、見えないけれど見られていることに気づいてほしいものです。