goo blog サービス終了のお知らせ 

Tsuny'sブログ

老人が感じた日常生活を気ままに綴ったあれこれ

萩原常良展設営後の有り難い弁当

2015-05-10 22:58:08 | 展覧会

明日11日から旭川市の「ギャラリー舞ふれんど」で開催される「萩原常良展」の会場設営と展示作業をした。

         

「ギャラリー舞ふれんど」での開催は2年ぶりだ。

これまでと違うのは、版画中心の展示ではなく、油彩と水彩画の作品を多く展示し、パステル画2点も加えた。

      

近作のForestシリーズと旭川市の景観をテーマにしたので、景観再発見の思いを込めて春の風景が多い。

日中の町内清掃作業や花見参加の後だったので、疲れが残ったままでの展示作業は、スムージには進まなかった。時間がかかったものの「ギャラリー舞ふれんど」オーナーの温かい配慮のせいで、予定以上の満足な展示ができた。

作業終了が、午後7時半過ぎだったので「ギャラリー舞ふれんど」オーナーの心遣いで、嬉しい夕食弁当の提供があった。

                                   

有り難い言葉入りプリントの包み紙付きの弁当は、温かい気配りが満ちていた。その思いがけない配慮に疲労感が薄らぎ、感謝しながら味わった。

            

 

萩原常良展」は、11日から24日まで。


2014北海道版画協会作品展

2014-12-04 11:32:03 | 展覧会

今日から、札幌大同ギャラリーで恒例の2014北海道版画協会作品展が始まった。

            

北海道版画協会が開催する2回の発表会の一つで、7月の創立55周年記念展に続いて、会員の近作が展示されている。

今回は、小品が多いが多様な個性が発揮され、新入会員の作品も加わって趣が深まった。

  

  

今回発表した自作は、Forest zoneシリーズの9作目で、一部分コラージュした作品だ。

            

         Forest zone - 9 (木版・コラージュ)45×60cm

会場には会員有志の小版画も卓上に陳列され、お目当ての作品を求めて来場する版画愛好家には、見逃せないオリジナル作品だ。

  

人気の鈴木なを子作のネコづくしの2015年用カレンダーは、今回も注目されている。

2014北海道版画協会作品展は,10:0018:00開場で最終日9日は17:00まで


大雪山の四季を描く展

2014-10-11 23:55:55 | 展覧会

古くアイヌの人々は、大雪山を「カムイミンタラ」と呼んだそうだ。神々の遊ぶ庭という意味で、北海道の屋根の四季折々の自然の魅力があふれる景色を、親しみをこめて眺める故郷の山並みだ。

旭川のギャラリーシーズでは8日から「大雪山の四季を描くⅪⅤ」展が開かれている。

             

回を重ねて恒例になっているテーマ展だ。地元旭川在住の作家13人と故人の油彩/水彩画/版画が展示されている。テーマが大雪山系なので、それぞれが大雪山の思いを個性的に表現している。

           

木版画を出品していたが、前回から油彩を出品している。版画作品を発表する機会が多いことから「絵も描けるんですね。」と言われると答えようがない。

                        

就実の丘付近の初夏の大雪山連峰を描いた6号の油絵は、前回の冬に続いて同じ場所からの景色だ。

              

旭岳が間近に見える旭岳温泉付近からの秋景色で、久しぶりに秋景色を描いた。

以前は、春に版画の個展、秋に油絵の個展と数年続けていたことがあった。

絵も描けるのかーと思っている方も、そうでない方も是非ご覧ください。20日まで開催


銅版画を手がけた頃の作品

2014-09-18 10:12:47 | 展覧会

開催中の萩原常良版画展に版画を始めた頃の銅版画6点と亜鉛版版画1点を展示した。

            

             

最初は、銅版画に興味があるというだけで、発表する作品に仕上げるつもりはなかった。

メゾチント技法で試みたが、腐食にも手を出したことで面白味が増したが、技法書頼りだけでは納得できる作品には仕上がらず、道具や銅板入手などに苦労するなどもあって稚拙な銅版画だった。

                

最初のテーマは、冬山登山での印象だったが、展示したこの作品は、apsaras(アプサラス)シリーズが約10年間続いた最初の頃の作品だ。

1964年にひとりでカンボジアに渡り、1週間アンコールワット群を巡って、クメール文明と物語に登場するアプサラスと出会った衝撃的な思いがテーマとなった。

今回の展覧会には、このテーマの作品を6点展示した。


迷いながら歩んだ刻跡の版画個展

2014-09-15 23:24:46 | 展覧会

北海道深川市のアートホール東洲館で、17日から30日まで開催する版画個展の準備をした。

                 

版画の道を始めた1961年から現在に至る歩みを観てほしいとの思いから、迷いながら追求したその時代の版画表現の変遷がわかるように66点展示した。

 

     

この銅版画2点は、メゾチント技法を独学で試みた1961年作の小品だが、全日本年賀状版画コンクールで受賞したのが版画の道に踏み入ったきっかけだった。

                           

銅版や亜鉛版を腐食してエッチングにも取り組んだが、管野陽著「銅版画の技法」が頼りだった。

当時は銅板入手が困難で、版木が入手し易い環境だったため1900年末から木版画を手がけるようになった。

今回の版画個展出品作は殆どが木版画で、1957年ころに川上澄生氏に手ほどきを受けたことが活かされている。

この展覧会で、版画表現の技法や主題の選択で迷いながら歩んだ刻跡を披露して、ご指導を仰ぎたいと思っている。