道北の公募美術団体の新ロマン派美術協会主催の「第69回新ロマン派展」が、旭川市市民文化会館展示室で開かれている。
油彩画・水彩画・版画・彫刻・工芸など、会員作品76点・会友作品17点・一般入選作品43点の幅広いジャンルの作品が展示されていて、いい展覧会だ。
協会賞は、ノルウェーの氷河を描いた風景画だが、おそらくは写真画と思われ、隅々まで律儀に描かれていて迫力がある。
写生画が少なくなったのは残念な気がする。版画は1点のみで寂しい。
この会の水彩画の質は高く、出品者も多く魅力的な作品が多いと思い毎回鑑賞しているが、水彩画を愛好する人々のレベルアップに貢献している。
工芸部門の出品者が多いのもこの会の特徴で、見応えがある。
小規模ながら地方の公募美術団体が美術振興に果たす役割は大きく、展覧会の充実・発展と存続に貢献している関係者に敬服する。
多くの鑑賞者を期待している。16日(火)まで。