チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

翻訳は苦しい

2008年01月07日 21時37分31秒 | Weblog
正月最初の仕事は翻訳。必要があって、ドイツ語の論文を訳し始めました。

論文1本だから、大した分量ではないのですが、これがどうして、なかなか進まない。3日やってまだ3/4くらいってところです。明日か明後日には一応最後まで行くでしょうが、よくわからない箇所もあるし、何度も全体を見直すことになるでしょう。

翻訳で一番時間がかかるし、しんどいのは、日本語を整えることです。意味はわかるんだけど、うまい日本語に直すのが難しい、という文に何度も遭遇します。翻訳は原語100%、日本語120%という言葉を聞いたことがありますが、本当その通りです。日本語文がうまく作れなくて苦しむ時間が一番長いような気がします。そして、やたらめったら時間がかかる。今回も、もしかすると、翻訳作業自体よりも、日本語文の推敲のほうに時間をたくさん使う破目になるかもしれません。

というような経験を必ずすることになるので、翻訳は出来ればやらずに済ませたい仕事の一つです。あれだけしんどい思いをして、うまく出来たところで「当たり前」って評価だし、間違いが見つかると非難の対象になってしまう。なんか引き合わない仕事だなと思えてくる。翻訳の意義は十分に認めているし、自分もお役に立たねばとも思うんですが、やり始めると、あまりに進まないので、こんなにオレは翻訳が下手だったのかと落ち込んだりもする。

しかし、その苦しみを忘れてしまうんでしょうか、たまに引き受けて、あるいは進んで申し出る(などという愚行に出る)ことをしてしまい、やり始めた後で後悔することになるわけです。翻訳苦手なのに、なんで「やります」なんて言っちゃったんだろう、って。事実、今もそうです。今回は、短い論文だったのが救いですが。

あ、でも別に1冊引き受けてたな。長い道のりになりそう……。