こちらに来てからずっとかかりっきりだった翻訳仕事がようやくひと段落ついたので、今朝は、子どもを学校に送って戻ってきた妻と二人で買い物に出かけました（スイスまで来て翻訳など、と思うのですが、日本にいると、こういう仕事はついつい後回しになってしまいます)。
普段の買い物は、自宅から歩いて5分ほどのところにあるスーパー「ミグロ」(Migros)で済ませています。ミグロは生活協同組合組織になっているようで、今回我々もその会員になってみました。といっても、大したことはなく、出資金らしきものもないようなのですが。インターネットで申し込むと、正式な申込書と10フラン（900円前後）相当の会員証というのが送られてきました。
九州くらいの大きさしかないのに言語は4つに分かれていて、文化も東西南北でだいぶん違うこのスイスという国の中で、全国共通しているのは国旗とミグロくらい、と以前に聞いたことがありますが、それくらいミグロはスイス人の生活に根を張っているということなのでしょう。ミグロについては、その歴史を描いた『ミグロの冒険』(アルフレート・A・ヘスラー著、山下肇・山下萬里訳、岩波書店、1996年、2300円）という本が出版されています。こちらで偶然入手して、まだぱらぱらと読んだ程度ですが、創業者の哲学とその信念に基づいた実行力に驚かされるような内容です（自分の会社の宣伝も意図しているでしょうから、多少なりとも美談に書いてはあるのかもしれませんが)。
ミグロは酒とタバコを売らないので、そういうものは別のスーパーで買うことになります。今回は、COOP（というのも生協だよね）が割合に近いので、そこでビールやワインは仕入れています。実は、家のすぐ近くに個人商店があり、そこにワインや生鮮食料品もあるのですが、まだ行っていません。主人は愛想の良い人だと聞いてはいるのですが。その店、午前中の営業を終えた後、午後は4時まで休むし、土曜は2時で終ってしまうという伝統的な営業形態です。オリンピック期間に合わせて、アテネのポスターなんか窓に貼っているもんだから、ギリシャ食料品の店かと間違って思い込んでいました。
COOPでは、安いワインとビールを買っています。ビールは、COOPオリジナルブランドのものがあり、500ccで1本50円くらい。ブランド品のちゃんとした(?)ビールも売っているけれど、通常はこれで十分です。ちょっと味が薄い感じもするけど。
トラムで少し行ったところには、安売りのスーパーDENNERがあり、ここでもビールやワインが安く買えます。以前に留学でベルンに住んでいた頃は、徒歩圏内にこのDENNERがあったので、足繁く通いました。店の中がちょっと薄暗く、通路も狭く、商品が雑然と積んであるので、慣れないと居心地が良くないかもしれませんが、先日はじめてこのチューリヒのDENNERに入ったときは、ベルンの生活を思い出して懐かしい気持ちになり、昔よく買った安いワインを5本も買って、リュックに入れて帰りました。重かった。
さて、今日行ったのは、アジア食料品の店Lian Hua、日本食料品店「西」、そして最後にミグロの3軒。Lian Huaではキッコーマン醤油やラーメン、ニラ、冷凍エビなどを買いましたが、中華料理の材料（鍋や器なども売っています）はもちろん、タイ料理などの東南アジアものも揃っており、意外に日本の食品もたくさん置いています（なんと炊飯器もあるのですが、まるで40年くらい前を思い出すような代物もありました)。キッコーマン醤油（萬字醤油と書いてあった）は１リットルで7フラン50。シンガポール製なので、味がどうなのか、ちょっと楽しみです。ラーメンは、「明星三昧 東京 しょうゆ」と日本語で書いてあるのですが、タイ製で、タイ語でもいろいろ書かれてあります。１つ80円くらいと安いので買ってみました。
「西」には、日本の食料品が豊富に揃っています。ぎょうざの皮や米などを買いました。米10キロなんて、自分でかついで歩いたことがないので、リュックにこれを入れて持ち上げたら足がふらついてしまいました。自動車を持っていない悲哀をこういうときは感じます。店は貸しビデオもやっていて、日本のテレビ番組や映画のビデオを借りることができます。以前は銀行の駐在員がたくさん住んでいましたが、不景気で日本の銀行が一挙に引き上げたので、「西」も影響を受けたことでしょう。ちなみに「西」の横には、日本人がやっている散髪屋さんがあります。米は、リゾットをするくらいだからこちらの店でも(ミグロなどでも)売っていますが、それで炊飯すると後悔します。
ニラとか皮とか書いたのでもうわかったかもしれませんが、明日あたり餃子を作って食べようかと話しています。となると、ビールが十分あるかどうかも確かめねば。
今日は朝から寒く、妻はダウンジャケットを着て買い物に出たくらいです。家の中にはもうハイツンク(暖房)が入っています。
普段の買い物は、自宅から歩いて5分ほどのところにあるスーパー「ミグロ」(Migros)で済ませています。ミグロは生活協同組合組織になっているようで、今回我々もその会員になってみました。といっても、大したことはなく、出資金らしきものもないようなのですが。インターネットで申し込むと、正式な申込書と10フラン（900円前後）相当の会員証というのが送られてきました。
九州くらいの大きさしかないのに言語は4つに分かれていて、文化も東西南北でだいぶん違うこのスイスという国の中で、全国共通しているのは国旗とミグロくらい、と以前に聞いたことがありますが、それくらいミグロはスイス人の生活に根を張っているということなのでしょう。ミグロについては、その歴史を描いた『ミグロの冒険』(アルフレート・A・ヘスラー著、山下肇・山下萬里訳、岩波書店、1996年、2300円）という本が出版されています。こちらで偶然入手して、まだぱらぱらと読んだ程度ですが、創業者の哲学とその信念に基づいた実行力に驚かされるような内容です（自分の会社の宣伝も意図しているでしょうから、多少なりとも美談に書いてはあるのかもしれませんが)。
ミグロは酒とタバコを売らないので、そういうものは別のスーパーで買うことになります。今回は、COOP（というのも生協だよね）が割合に近いので、そこでビールやワインは仕入れています。実は、家のすぐ近くに個人商店があり、そこにワインや生鮮食料品もあるのですが、まだ行っていません。主人は愛想の良い人だと聞いてはいるのですが。その店、午前中の営業を終えた後、午後は4時まで休むし、土曜は2時で終ってしまうという伝統的な営業形態です。オリンピック期間に合わせて、アテネのポスターなんか窓に貼っているもんだから、ギリシャ食料品の店かと間違って思い込んでいました。
COOPでは、安いワインとビールを買っています。ビールは、COOPオリジナルブランドのものがあり、500ccで1本50円くらい。ブランド品のちゃんとした(?)ビールも売っているけれど、通常はこれで十分です。ちょっと味が薄い感じもするけど。
トラムで少し行ったところには、安売りのスーパーDENNERがあり、ここでもビールやワインが安く買えます。以前に留学でベルンに住んでいた頃は、徒歩圏内にこのDENNERがあったので、足繁く通いました。店の中がちょっと薄暗く、通路も狭く、商品が雑然と積んであるので、慣れないと居心地が良くないかもしれませんが、先日はじめてこのチューリヒのDENNERに入ったときは、ベルンの生活を思い出して懐かしい気持ちになり、昔よく買った安いワインを5本も買って、リュックに入れて帰りました。重かった。
さて、今日行ったのは、アジア食料品の店Lian Hua、日本食料品店「西」、そして最後にミグロの3軒。Lian Huaではキッコーマン醤油やラーメン、ニラ、冷凍エビなどを買いましたが、中華料理の材料（鍋や器なども売っています）はもちろん、タイ料理などの東南アジアものも揃っており、意外に日本の食品もたくさん置いています（なんと炊飯器もあるのですが、まるで40年くらい前を思い出すような代物もありました)。キッコーマン醤油（萬字醤油と書いてあった）は１リットルで7フラン50。シンガポール製なので、味がどうなのか、ちょっと楽しみです。ラーメンは、「明星三昧 東京 しょうゆ」と日本語で書いてあるのですが、タイ製で、タイ語でもいろいろ書かれてあります。１つ80円くらいと安いので買ってみました。
「西」には、日本の食料品が豊富に揃っています。ぎょうざの皮や米などを買いました。米10キロなんて、自分でかついで歩いたことがないので、リュックにこれを入れて持ち上げたら足がふらついてしまいました。自動車を持っていない悲哀をこういうときは感じます。店は貸しビデオもやっていて、日本のテレビ番組や映画のビデオを借りることができます。以前は銀行の駐在員がたくさん住んでいましたが、不景気で日本の銀行が一挙に引き上げたので、「西」も影響を受けたことでしょう。ちなみに「西」の横には、日本人がやっている散髪屋さんがあります。米は、リゾットをするくらいだからこちらの店でも(ミグロなどでも)売っていますが、それで炊飯すると後悔します。
ニラとか皮とか書いたのでもうわかったかもしれませんが、明日あたり餃子を作って食べようかと話しています。となると、ビールが十分あるかどうかも確かめねば。
今日は朝から寒く、妻はダウンジャケットを着て買い物に出たくらいです。家の中にはもうハイツンク(暖房)が入っています。