樋定規に馬図小柄 後藤
樋定規に馬図小柄 後藤
直線はいかにも武士好みの意匠である。図柄の一直線は他に何もないというわけではない。猪突猛進ではないが、まっすぐに前を見つめる意識を大切にしていたのであろう。樋定規図とは言うものの、樋定規そのものを描いているわけではないのである。そこに馬が組み合わされている。四百年以上を経て表面はすり減っており、表情など全く分らないが、力強く疾駆するその様子は理解できよう。いかにも和産の馬の姿であり、身体の各部に肉感があって四肢も力強い。
樋定規に馬図小柄 後藤
直線はいかにも武士好みの意匠である。図柄の一直線は他に何もないというわけではない。猪突猛進ではないが、まっすぐに前を見つめる意識を大切にしていたのであろう。樋定規図とは言うものの、樋定規そのものを描いているわけではないのである。そこに馬が組み合わされている。四百年以上を経て表面はすり減っており、表情など全く分らないが、力強く疾駆するその様子は理解できよう。いかにも和産の馬の姿であり、身体の各部に肉感があって四肢も力強い。