牟礼高松図小柄 後藤
牟礼高松図小柄 後藤
松樹の下で海を見つめる武士。屋島を攻撃した義経である。松樹、馬上の武者、海という三つの要素のみを描いた象徴的な図柄であるが、この三つだけで意味が分かってしまうのが我が国の絵画の面白さでもある。留守模様にせよ、このような象徴的図柄にせよ、背後にある意味を伝えているのは、画題という定型化された様式が備わっていたからだが、その限られた題材を如何に消化するかが金工の技術と感性なのであろう。すばらしいと思う。
牟礼高松図小柄 後藤
松樹の下で海を見つめる武士。屋島を攻撃した義経である。松樹、馬上の武者、海という三つの要素のみを描いた象徴的な図柄であるが、この三つだけで意味が分かってしまうのが我が国の絵画の面白さでもある。留守模様にせよ、このような象徴的図柄にせよ、背後にある意味を伝えているのは、画題という定型化された様式が備わっていたからだが、その限られた題材を如何に消化するかが金工の技術と感性なのであろう。すばらしいと思う。