這龍透図鐔 (鍔の歴史)
這龍透図鐔 忠時作
赤坂派は様々な図柄を題に得てはいるが、いずれも特異な意匠からなる透かしで人気が高く、江戸時代を通じて栄えている。その六代目(忠時三代)の、文様化された龍の図。鉄地に鍛え肌を浮かび上がらせて渦巻き流れる雲を表わし、これに龍と火炎宝珠を陰に透かしている。奇抜と言おうか、同時代には創造性の高い優れた意匠も生み出している忠時であり、古典と新味を融合させた独風を狙ってのものであろうと想像する。面白い作例である。84.8ミリ。
這龍透図鐔 忠時作
赤坂派は様々な図柄を題に得てはいるが、いずれも特異な意匠からなる透かしで人気が高く、江戸時代を通じて栄えている。その六代目(忠時三代)の、文様化された龍の図。鉄地に鍛え肌を浮かび上がらせて渦巻き流れる雲を表わし、これに龍と火炎宝珠を陰に透かしている。奇抜と言おうか、同時代には創造性の高い優れた意匠も生み出している忠時であり、古典と新味を融合させた独風を狙ってのものであろうと想像する。面白い作例である。84.8ミリ。