雨龍図鐔 (鍔の歴史)
雨龍図鐔 伯龍子壽孝作
壽孝は東龍斎清壽の門人。清壽流の作風を展開している鐔だが、龍には独創が感じられる。清壽の龍の作例は過去に紹介したことがあるのだが、参考に小柄を載せる。
鉄地に鎚の痕跡を残して地荒らしのように仕上げて雲を表わし、切羽台の糸巻菱形は表裏で天空を八つに分ける、即ち全天を意味しているのかも知れない。あるいは七宝文風の洒落た意匠か。高彫になる龍神は鬣を翻して迫力あり、火炎は金の布目象嵌、下には朧銀地になる龍が象嵌されている。81ミリ。
波龍図小柄 東龍斎清壽
雨龍図鐔 伯龍子壽孝作
壽孝は東龍斎清壽の門人。清壽流の作風を展開している鐔だが、龍には独創が感じられる。清壽の龍の作例は過去に紹介したことがあるのだが、参考に小柄を載せる。
鉄地に鎚の痕跡を残して地荒らしのように仕上げて雲を表わし、切羽台の糸巻菱形は表裏で天空を八つに分ける、即ち全天を意味しているのかも知れない。あるいは七宝文風の洒落た意匠か。高彫になる龍神は鬣を翻して迫力あり、火炎は金の布目象嵌、下には朧銀地になる龍が象嵌されている。81ミリ。
波龍図小柄 東龍斎清壽