龍田川図鐔 富随
龍田川図鐔 銘 薩産月人子斉藤富随江戸芝三田住
これも和歌が背景にある図。流れ落ちる谷川に色鮮やかな紅葉。色彩のコントラストが際立つこの場面は、古くから文様化され、着物などにも採られている。簡潔な片切彫からなる描法で流れを描き、金あるいは素銅で紅葉を描いている。縁頭は水の流れを葉の上に加えて水の透明感のある様子を表現している。線描の美しさはそのまま谷川の流れの美しさである。同図になる三作を比較してほしいが、素材の違いからなる風合いに微妙な差異があり魅力的である。これらのように、流水を雅趣漂う線描で表現するのは金工の特質であり、以前にも紹介したように、室町時代に始まっているのである。
龍田川図鍔 銘 三原住正保作
龍田川図縁頭
龍田川図鐔 銘 薩産月人子斉藤富随江戸芝三田住
これも和歌が背景にある図。流れ落ちる谷川に色鮮やかな紅葉。色彩のコントラストが際立つこの場面は、古くから文様化され、着物などにも採られている。簡潔な片切彫からなる描法で流れを描き、金あるいは素銅で紅葉を描いている。縁頭は水の流れを葉の上に加えて水の透明感のある様子を表現している。線描の美しさはそのまま谷川の流れの美しさである。同図になる三作を比較してほしいが、素材の違いからなる風合いに微妙な差異があり魅力的である。これらのように、流水を雅趣漂う線描で表現するのは金工の特質であり、以前にも紹介したように、室町時代に始まっているのである。
龍田川図鍔 銘 三原住正保作
龍田川図縁頭