稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

さらば渓流 2020

2020年10月01日 | トラウト
 半年余りにわたる渓流釣り、今年も終わった。

 今季は早くからいいイワナに恵まれたことが最高だった。

     

 それにしても8月は記録的な猛暑。

 幸い、いつもならアッという間に終わってしまう梅雨、これが長かった。

 そのせいか、例年なら8月は渇水で釣りも中休みになりがちなのに、
今季は十分楽しませてもらった。

 ただ、その反動でか、
いつもは良型に恵まれる9月が渇水に見舞われ、がっかり。

 もっとも渓流釣り、期間を通じてずっと恵まれ続ける年はほとんどない。

 いつだったか、5月が全国的に記録的な少雨で泣いたことも。

     

 一方、ぼくは現役時代から釣り場は開拓の姿勢で!
と自分に言い聞かせてきた。

 慣れた水域だけにこだわらず、未知の場所に行くべし!と。

 が、ぼくも歳をとった。

 もうそんな気力もなくなってきた。

 とはいえ、今季ただひとつ、地図をにらんでいて気になる一筋の流れがあった。

 そこを切り開くべく不案内の地に分け入ってみた。

 小さかったがそこでアマゴに出会ったときはうれしかった。

 「やっぱり居た!」と。

 同時に心に残ったのはそこで見た小さな橋のこと。

     

 長く使われず、草むしたその姿、
かつては杣人たちが盛んに行き来したのかもしれない。 

 あたかも時が止まって眠り込んでいるかのようにそれは見えた。

 さて、来季はどんな釣りができるだろう。

 今年出会ったトラウトたち、無事な産卵を祈りたい。
コメント (2)
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