3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

その後の尾崎行雄(3)

2012-12-28 15:14:41 | Weblog
尾崎行雄の急激な成績の落ち込みは酷使による右肩痛が原因と言われていました。一説には、当時流行りだしたボーリングに凝り、ボーリングの重い球の投げ過ぎも影響しているとも言われていました。酷使に関してですが、昭和40年、378イニングとかなり多く投げていますが他の年は300イニングを超えていない等、その当時の投手としても彼だけが酷使された訳ではないかと思います。矢張り体に負担の大きいというか無理のある投法の影響が大きいかと思います。又、指に豆の出来る体質に苦しんだともよく伝えられていました。しかしこれに関しては、体質もあるのでしょうが、もの凄く強い握力の持ち主と言われる彼が、人一倍速い球を投げようとして思いっきり強く球を握って投げた影響の方が大きいように思えてなりません。破格の球速のみで勝負してきた彼には、元々ストレート以外の球種は殆どなく、球速の衰え=成績の衰えにつながったのでしょう。同じ様な例としては後の山口高志も挙げられますが、球速のみで勝負出来た投手の変身出来ない末路と言えるのでしょう。それにしても短い期間とは言え、全盛期の彼の豪速球の凄さは未だに忘れられるものではありません。