3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

昭和35年のセリーグ(2)

2012-12-11 13:23:31 | Weblog
翌36年、桑田武と長嶋茂雄は20本台ながらも本塁打王を争い、更には打点王も争い前年の二人の長打力の減少への不安を一掃させてくれた感じにはなりました。35年タイトル争いの本命、対抗とも予想される選手が予想外に数字が伸びなかった事もあり、予想外の選手がタイトルに近い数字を残しています。一人は大卒入団2年目の興津達雄です。21本塁打、64打点とかなり数字を伸ばしています。もう一人は高卒入団2年目の王貞治で前年の7本塁打、25打点から17本塁打、71打点と飛躍的に数字を伸ばし、後の本塁打王の極僅かの片鱗を見せてくれた様な感じがありました。総体的に見ると、昭和35年のセ・リーグの打撃争い、本塁打と打点に関しては若手選手の数字の伸びはあるものの常連選手の意外な長打力不足とそれに伴う打点数の低下もあり、低レベルながらも結構面白い争いをしていたかと思います。その間隙を巧くついたのが、20本塁打以上が前年とその年の2回のみの藤本勝巳と言えるのかと思います。