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日米を問わず名選手を紹介。

その後の尾崎行雄(2)

2012-12-27 13:52:04 | Weblog
尾崎行雄の現役生活は昭和37年の入団から48年の退団までの12年間です。前半の6年間に3年連続の20勝を含む計4回20勝以上の勝ち星を挙げ、通算104勝を稼いでいます。しかし後半の6年間は43年から3年連続で0勝に終わった後、46年に久し振りに勝ち星3勝を挙げた後、47、48年と連続して0勝に終わり引退をしています。大活躍した前半と、全くと言っていいほど使い物にならなかった後半と言ってもいいかと思います。選手生活の前半に104勝、後半に僅か3勝、こんなにアンバランスな選手は他にはいないかと思います。もし尾崎行雄が現在のメジャーリーグに所属していたなら、こんなに長く現役は続けられず、もっと早く戦力外通告なりの処遇を受けていたのではないかと容易に想像出来るものです。FAのなかったその時代、現在の日本プロ野球よりも力の衰えたかってのチームへの貢献者に対してはかなり優遇された対応をチームはとっていた様に思います。尾崎行雄が急速に成績を落とした理由は明らかで、何度も書いていますが球速の衰えとそれに対応する術がなかった事に尽きると思います。