1959年から1970年まで、国鉄ーサンケイスワローズ、サンケイアトムズ、アトムズ、ヤクルトアトムズと名称は変れど、同一球団に所属した左腕投手です。但し1964年は登板していません。彼が入団した当時の国鉄スワローズにはに日本一の左腕と認めざるを得ない本格派の金田正一がエースとして存在しており、巽一も同じ左腕でしたが、全ての面で大きく見劣る感じは否めませんでした。金田正一と比べかなり小柄な為か、やや腰の捻りの少ないスリークォーターよりやや低い位置から投じられる球は、決して速くはありませんでしたが、切れ、伸びには長けるものがあったかと思います。又球質も軽く長打を浴びる傾向は強かった記憶があります。あまりにも偉大な同じく左腕投手が同一チームに所属していた為、目立ちませんでしたが、地味ながらも堅実な成績を挙げた投手と言えるのではないでしょうか?通算成績では下記の如くかなりの負け越しですが、もっと強い球団に所属していたら、かなり数字は異なっていた様な気がします。
通算成績 351試合 40勝66敗 防御率 3.69 684奪三振
通算成績 351試合 40勝66敗 防御率 3.69 684奪三振