3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

乗替寿好

2009-06-04 20:58:58 | Weblog
実働1970年から1974年、西鉄ー太平洋クラブライオンズ、広島カープに在籍した左腕投手です。史上最高の大豊作の1968年のドラフトで、西鉄ライオンズに一位指名東尾修に次ぎ、二位指名された投手です。後に大成する選手が多いドラフトながら、実力不足の彼は残念ながらプロでは通用出来なかった選手と言えるのでしょう。当然あまり登板機会はなかったのですが、僅か2,3試合だと思いますが彼の登板を見る機会がありました。悲しいかな彼の投球には、所謂二線級投手に多く見られる欠点が非常に目立ったものでした。先ず第一に、腰の開きが早く、これにより打者には投球が非常に見易くなります。又伸びる球を投じる為に必要な、肘の撓りにも著しく欠けていました。スリークォーターよりやや低い位置から投じていましたが、球速にも恵まれず、全般的に現在の投手より球速において劣る、当時の投手の内でも決して速い部類には入れない球速だったと思います。又武器と成り得る程の変化球もなかったかと記憶しています。当時黒い霧事件により弱体化した西鉄ライオンズでなければ、登板の機会のなかったレベルの投手と言っていいのでしょう。


通算成績   57試合   0勝7敗   棒暁率  5.18    49奪三振