とりがら時事放談『コラム新喜劇』

政治、経済、映画、寄席、旅に風俗、なんでもありの個人的オピニオン・サイト

バンコクのタクシー追記

2006年09月29日 21時55分09秒 | 旅(海外・国内)
今週、バンコクの新しい空港がオープンした。
「スワンナプーム空港」
相変わらずタイの地名は覚えにくい。

バンコク国際空港と呼ばれていたドンムアン空港はチャーター機専用空港になるということで、一抹の寂しさを感じるものの、新空港を利用するであろう11月の旅行が楽しみだ。
おまけに新空港の建設費の6割が日本からの円借款で賄われているというのだから、日本人は胸を張って利用しよう。
同じく円借款で建設されたバンコクの地下鉄には「日本に感謝」プレートがはめ込まれているようなタイ王国のことだから、きっと何処かの国と異なって、みんなに「日本の援助で作ったよ」とインフォームしていることだろう。

ところで「スワンナプーム空港」開港で、少し心配なことが一つある。
それは、どうやってその空港から都心へ出るのかということだ。
これまでは空港バスやリムジンタクシー、メータータクシー、国鉄などの選択技があったが、新空港は分らない。

そこで書店でガイドブックをチェックしてみた。
するとなんと、驚いたことに、どのガイドブックも「ドンムアン空港」での入出国しか掲載していないのだ。
スワンナプーム空港から(への)バンコクへの(からの)交通手段がまったく説明されていない。

まさかJTBも昭文社も実業之日本社もタイのバンコク国際空港が新しくなるということを知らなかった、ということはあるまい。
こんなガイドブックでは知らない人はドンムアン空港の略図を見ながらスワンナプーム空港のロビーを歩くハメになってしまう。
早く刷新してもらいたいものだ。

で、なにが一番困るかというと、こういう時に頼りにするタクシーの存在が一番困る。

ふつう空港に着いて、
「○○ホテルへ行って下さい」
と言うと、
「ハイよ」
てな具合に運転手任せで行きたいホテルの玄関に到着し、素早くチェックインしてシャワーを浴びて一安心。
ということになると思うが、それは日本の話。

「.........あんた、運転手していて地理もわからんの?」
という人が平気でタクシーを運転しているのがバンコクだ。

私はバンコクに着くといつもタクシーに宿泊先のサービスアパートの名前と共に目印になる「BTSのタクシン大橋駅の近くへ行って下さい」とタイ語(これは簡単)で指示する。
しかし「タクシン大橋駅」が分らない。
仕方がないので、「とりあえず高速道路を走ってシーロム出口で出てちょうだい」とタイ語と英語(こうなるとちょっと複雑になるので私の怪しいタイ語では心配なので、とりあえず英語を付け加える)で説明する。
あとは、「右に曲がって」「まっすぐ」「そこでストップ」と指示しなければ、アパートはおろか目印になる電車の駅にさえたどり着けないのだ。

「そんなら、地図を見せればいいじゃない」
と思ったあなた。
あなたは甘い。
地図を見せても「?????」となるのが普通で、意味がない。
ホントかどうかは知らないが、聞くところによるとタイ人は地図を見る習慣がないらしい。

で、問題は日本へ帰る時。

タクシーを捉まえて、
「空港に行って下さい」
「ドンムアン空港?」
「うんにゃ、スワンナプーム空港」
と答えようものなら、
「へへへ..........お客さん、空港への行き方知ってる?」
と訊いてきそうで、なんとなく怖い。

ということで、邦人が事件に巻き込まれたり迷子にならないためにもガイドブックの刷新が望まれる。

とりがら旅サイト「東南アジア大作戦」


最新の画像もっと見る

コメントを投稿