とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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朝日の息子

2006年03月28日 21時49分31秒 | 社会
まるでドラマだ。

朝日新聞の秋山社長の息子が大麻所持で警視庁に逮捕された。
なんでも薬物事件で執行猶予中の身でありながら大麻を所持していたのだから、次は間違いなく実刑だ。
社会の悪を正すべき新聞社の社長の息子が悪人だった。
自分の息子、といっても38歳のオッサンだが、そのような男を育て上げた男(社長)が「ジャーナリスト宣言」しているのだから、近ごろの若手漫才師の漫才よりも笑ってしまう。

きっと長男が持っていた大麻は朝鮮製。
と想像しているのだがいかがだろう?

ニュースを知って朝日新聞のインターネット版Asahi.comをチェックしたが、事件の見出しは載っていない。
やっぱし自社の社長の身内の事件だから恥ずかしいのか、それとも「いくら社長の息子といっても公人ではない」というような、どこかのブタ似の政治家先生の考え方と同じなのかはわからない。

しかし、Asahi.comさん。
注目ニュースは姉歯建築士の女房の自殺でも、プレスリー邸の文化財登録でもなんでもなく、お宅の社長さんのニュースと違いますか。
さては、わざとTOP30から外したのではないだろうな。

小学生に英会話

2006年03月28日 20時47分26秒 | 政治
世の中どうなっているのかわからないことが多いが、とりわけがわからないのが教育の世界。

かなり前のことになるが仕事で大阪北摂のとある自治体に防災備蓄設備を納品したことがある。
納品先は市内各地区にある市立の小中学校。
多くの場合、地震や台風などの際に避難する場所に指定されているのは地域の学校ということが少なくない。
そういう事情もあってその市の防災課は少子化によって増えてきた小中学校の空き教室を、カンパンや水、人命救出のための担架や大型ハンマー、梯子などの備蓄庫に充てることを思いついた。

一般市民から見るととっても有り難い市政の1つと言えるだろう。
折しもこの計画は阪神大震災の記憶さめやらぬ神戸や大阪にはまだ数多くの仮設住宅が残っている時に実施されたので市も積極的に薦めていた。
ところが入札が終っていざ納品という段階になって問題が発生した。
いくつかの学校の教職員が妨害しているという。

「うちの学校に空き教室はありません」(不要になった机や椅子を山積みしている教室はある)
「危険だから夜中に設置してください」(百貨店じゃあるまいし、学校で夜中に工事ができるか)
「空いている教室は4階です。4階でよければお使いください」(災害が発生したら、この地区の人は学校の4階まで上らなければ救助物資をとりにいくことができない)

と文句をつけてくるのだという。
結局、あれやこれや悪戦苦闘して総ての地区に備蓄庫を設置したが、3分の1はまともにとりあってもらえなかった。
しかも、まともな学校でも対応してくださるのは校長先生。
業者の納品の鍵の開け閉めを、なんで学校の最高責任者である校長先生にさせるのか。
民間企業なら当番の平社員か、良くても課長クラスが対応する。

このかなり普通でない教育界の指針を作成しているのが中央教育審議会。
今朝の新聞によると中教審の方針として「小学生の英語教育が必要」という結論を導き出したということだ。

小学生に英語教育?
要らんでしょ。

まともに自国語さえきっちり使えない小学生に英語を教える価値はない。
もし教えたければ国の金を使わず親が個々に教えてやれば良いだろう。
外国語を教える前にまずは自国の文化、歴史、宗教、哲学をきっちりと教えて、中高大学で英語を学んでから下手な発音でも良いから、外国の相手にきっちり言いたいことを伝えられる人間を育てることが大切だ。

中教審。
もしかすると北摂の小中学校の反発教職員と同程度の頭しかない人たちの集団なのかも知れない。