人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

吉永小百合・堺雅人共演「北の桜守」、鄭義信監督、真木よう子・井上真央・桜庭ななみ・大泉洋出演「焼肉ドラゴン」を観る~新文芸坐

2019年03月08日 06時55分31秒 | 日記

8日(木)。報道によると、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」が5日、北朝鮮が同国北西部・東倉里のミサイル施設で復旧作業を始めているという分析結果を発表したが、これを受けてトランプ大統領は6日、ホワイトハウスで「(事実であれば)金委員長にとても失望するだろう」と記者団に語ったそうです。同じ独裁者同士でも、相手の真意は読めなかったようですね

 

         

 

昨日、夕食に「鶏肉と野菜の簡単蒸し」を作りました これは河野雅子先生のレシピです。香味醤油が決め手です

 

     

 

         

 

昨日、池袋の新文芸坐で「北の桜守」と「焼肉ドラゴン」の2本立てを観ました

「北の桜守」は滝田洋二郎監督による2018年製作映画(126分)です

舞台は1945年。樺太で家族と暮らしていた日本人女性・江連てつ(吉永小百合)は、ソ連軍の侵攻によって土地を奪われてしまう 夫(阿部寛)が出征し、息子を連れて北海道の網走に辿り着いた彼女は、過酷な環境や貧しさと戦いながら息子を必死に育て上げていく 71年、てつの息子・修二郎(堺雅人)はビジネスで成功を収め、15年ぶりに網走を訪れる。たった一人で夫を待ち続け、慎ましい生活を送っていた年老いた母の姿を見た修二郎は、母を引き取り札幌で一緒に暮らすことを決める しかし、海外生活の長かった妻・真理(篠原涼子)との3人の生活はスムーズにいかず、てつは家を飛び出してしまう 修二郎は懸命に捜索し、桜の木を手入れしているてつを発見する


     


この作品は女優・吉永小百合の120作目となる映画出演作で、吉永主演の「北の零年」「北のカナリアたち」に続く「北の三部作」の最終章に位置づけられるドラマです ケラリーノ・サンドロヴィッチの演出により、出演者が舞台で演技をするシーンも交えながら母と子の約30年にわたる軌跡を描いています

江連修二郎は24時間営業の小売店舗でホットドッグを売るのを手始めに、母親の握ったオニギリを商品化して販売するなど、徐々に商品の種類を増やして 店をチェーン店化していくという設定ですが、これってセブンイレブンをモデルにしたのだろうか、と思ったりしました


         


「焼肉ドラゴン」は鄭義信原作・監督・脚本による2018年製作映画(126分)です

舞台は高度経済成長と大阪万博に沸く1970年代。関西のある地方都市で小さな焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む夫婦・龍吉(キム・サンホ)と英順(イ・ジョンウン)は、静花(真木よう子)、梨花(井上真央)、美花(桜庭ななみ)の3姉妹と長男・時生の6人暮らしをしていた 龍吉は戦争で故郷と左腕を奪われながらも常に明るく前向きに生きており、店内は静花の幼馴染みの哲男(大泉洋)ら常連客たちでいつも賑わっていた 強い絆で結ばれた彼らだったが、やがて時代の波が押し寄せ、実は国有地を不法占拠していた土地からの立ち退きを余儀なくされる


     


この作品は脚本家としても活躍する劇作家・鄭義信が初メガホンをとり、自身の戯曲「焼肉ドラゴン」を映画化したものです

なぜタイトルが「ドラゴン」なのかと言えば、主人公の名前「龍吉」の龍がドラゴンだからですが、何に驚いたかって、井上真央の変貌ぶりには心底驚きました 「白雪姫殺人事件」のヒロインをはじめとして主に真面目な女性を演じてきた井上真央しか知らない私にとって、コテコテの大阪弁でヤクザのようにわめき立てる彼女の演技には、「えっ、これマジで井上真央?」と驚愕しました しかも、哲男と結婚したと思ったら、別の男に心を移して再婚してしまう役割を演じているのです。マジっすかです 人はこれを演技の幅が広がったというのでしょうね

3人の姉妹はそれぞれ新たな伴侶を得て 最終的には落ち着くところに落ち着きます 次女の梨花は 哲男と別れ 韓国人と結婚し韓国に向かい、三女の美花は バツイチの日本人と結婚し日本に残り、長女の静花は 梨花と別れた哲男とともに北朝鮮に向かいます 静花と哲男の行方が気になります

映画の中で何度か繰り返される「たとえ昨日がどんな日でも、明日はきっとえぇ日になる」という言葉が印象に残ります

 

         

 

新文芸坐ではでは3月12日(火)から22日(金)まで「没後50年 名匠・成瀬巳喜男 戦後名作選」が上映されます

 

     

 

上映スケジュールは下のチラシの通りですが、下欄の「成瀬巳喜男のプロフィール」に致命的な誤植があります これについて、女性スタッフに「これ、おかしいですよね」と指摘したら、「そうなんですよ~」と微笑み返しされました どうやら映画館側も気が付いているようです 皆さんパッと見て分かりますか

 

     

 

     

 

言うまでもなく、成瀬巳喜男の生年は1950年ではなく1905年です

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