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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

オクサーナ・リーニフ ✕ ヤメン・サーディ ✕ 読売日響でショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」、バルトーク:組曲「中国の不思議な役人」、ボーダナ・フロリャク「光あれ」を聴く

2025年04月22日 00時18分48秒 | 日記

22日(火)。さすがに暑くなってきたので、昨日、寝具類を冬用から夏用に替えました 冬用は大きな洗濯ネットに入れて「毛布洗い」を選択し洗濯しました 昨日は良く晴れた暑い一日だったので外に干しておきました

ということで、わが家に来てから今日で3752日目を迎え、ロシアのプーチン大統領が20日のイースター(復活祭)に合わせて宣言したウクライナとの一時停戦期間がモスクワ時間の21日午前0時に終了したが、双方ともに攻撃が続いていると非難の応酬となり、一時停戦の実現にはつながらなかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

元々プーチンの意図は 仲介役のトランプに向けて休戦のポーズを取ることだから 意味が薄いよね

         

昨日、夕食に「ビーフカレー」と「生野菜とアボカドと生ハムのサラダ」を作りました 今回、牛肉は切り落としを使いましたが、柔らかくて美味しかったです

         

昨夜、サントリーホールで読売日響「第647回 定期演奏会」を聴きました プログラムは①ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 作品77」、②ボーダナ・フロリャク「光あれ」、③バルトーク:組曲「中国の不思議な役人」です   演奏は①のヴァイオリン独奏=ヤメン・サーディ、指揮=オクサーナ・リーニフです

オクサーナ・リーニフはウクライナ出身。故郷のリヴィウとドレスデンで学び、その後ウクライナ国立オデーサ歌劇場の副首席指揮者を務めた 2017~20年にグラーツ歌劇場及びグラーツ・フィルの首席指揮者を務め、21年にバイロイト音楽祭に女性指揮者として初めて登場して注目を集めた 22年からボローニャ歌劇場の音楽監督を務める

オケは14型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び。コンマスは林悠介です

1曲目はショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 作品77」です この曲はドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)が1947年から翌48年にかけて作曲、1955年10月29日にダヴィッド・オイストラフの独奏によりレニングラードで初演されました 第1楽章「ノクターン:モデラート」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ」、第3楽章「パッサカリア:アンダンテ」、第4楽章「ブルレスク:アレグロ・コン・ブリオ ~ プレスト」の4楽章から成ります

ヴァイオリン独奏のヤメン・サーディはイスラエルのナザレ生まれ。同地のバレンボイム=サイード音楽院でヴァイオリンを学び、11歳でウェスト=イースタン・ディヴァン管に入団、17歳で同管コンサートマスターに就任 2022年に25歳の若さでウィーン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスターに就任し、ウィーン・フィルのコンマスに就任予定という新星

リーニフの指揮で第1楽章に入ります 弱音ながら明確に訴求力のあるサーディの繊細なヴァイオリンが会場の隅々まで響き渡ります 第2楽章では一転して雄弁なサーディのヴァイオリンが快活な演奏を展開します 白眉は第3楽章における長大なカデンツァです このカデンツァにはドミトリー・ショスタコーヴィチのイニシャルを音名で読み替えた「DSCH(二・変ホ・ハ・ロ)」の音型が散りばめられていると言われています 残念ながら音楽無知な私にはどの部分か分かりませんが、サーディは確かな技巧の裏付けのもと、朗々と美しい演奏を繰り広げました 第4楽章は一転、賑やかな音楽が展開しますが、サーディは超絶技巧による高速演奏で一気に弾き切りました

満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返され、サーディは自身の作曲による「序奏とロンガ」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました

プログラム後半の1曲目はボーダナ・フロリャク「光あれ」です この曲はウクライナ生まれの女性作曲家ボーダナ・フロリャク(1968~)がロシア・ウクライナ戦争にインスピレーションを得て2023年に作曲、同年7月14日にロンドンで初演された「交響詩」です 全体的には 静 ⇒ 動 ⇒ 静 という構成の作品です 

弦楽器は16型に拡大します 序盤では荒木奏美のオーボエ、遠藤真理のチェロ、林コンマスのヴァイオリンが抒情的なソロを展開しました ここでは「平和な世の中」を感じました その後、トロンボーン、テューバが不穏な空気を醸し出し、「戦闘状態」のような破壊的な音楽が支配します しばらくすると、音が次第に消えていきます

最後の静けさは「戦争の終結」なのか、あるいは「一時的な休戦」なのか、タイトルからすれば平和な世の中の再来に対する「希望」だろうか

大きな拍手がリーニフと読響の面々に送られました

最後の曲はバルトーク:組曲「中国の不思議な役人」です この曲はベーラ・バルトーク(1881-1945)がメニヘールト・レンジェルの台本に基づき1918年から27年にかけて作曲したパントマイムのための作品で、1928年に組曲として編まれました 登場人物は3人の悪党たちと、彼らが支配する1人の少女、そして少女に誘われる3人の男たち(老人、青年、中国の役人)です。少女は最初に老人を誘い、次に青年を誘い、最後に役人を誘いますが、役人は少女を執拗に追い回すというストーリーです まるで新宿・新大久保辺りのラブホテル街で日夜繰り広げられている日常風景のようです 組曲は第1曲「導入」、第2曲「第1の誘惑」、第3曲「第2の誘惑」、第4曲「第3の誘惑」、第5曲「少女の踊り」、第6曲「役人の猛追」の6曲から成ります 

第1曲「導入」における不協和音は、まさに喧騒の街を表しています 第2曲における少女の客引きを表すクラリネットの中館壮志の演奏が素晴らしい 中盤で聴こえるティンパニの連打はストラヴィンスキー「春の祭典」を思い起こさせます 第3曲では青年を表すオーボエの荒木奏美の演奏が冴えています 第6曲の荒々しい音楽は役人が少女を執拗に追い回すシーンですが、オーケストラの総力を上げての色彩感溢れるアグレッシブな演奏が強烈に印象付けられます フィナーレは読響のゴージャスなサウンドが会場を支配しました

リーニフは明快なタクト捌きにより、読響の面々の持てる力を最大限に引き出しました 満場の拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました

今回、リーニフ指揮読響の演奏を3回聴きましたが、リーニフは素晴らしい指揮者だと思います これからの活躍を期待したいと思います

         

今日は7日連続コンサートの最終日です 今夜はサントリーホールに東京都交響楽団の「第1019回定期演奏会Bシリーズ」を聴きに行きます 偶然ですが、ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」は昨夜に続き2日連続で聴くことになります

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