6日(日)その2.5日(土)14時から開かれた東京シティ・フィル「第378回定期演奏会」については「その1」に書きました モコタロはそちらに出演していますので、是非お立ち寄りください
昨日18時から、サントリーホールで東京交響楽団「第729回 定期演奏会」を聴きました プログラムはブルックナー「交響曲第8番 ハ短調」(第1稿/ノヴァーク版)です
指揮は音楽監督ジョナサン・ノットです
ブルックナー「交響曲第8番 ハ短調」はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1884年から87年にかけて作曲、その後89年から90年にかけて改訂、1892年12月18日にウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・モデラート ~ トリオ、ラングサム」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「フィナーレ」の4楽章から成ります
この日演奏されるのは、1887年に完成したオリジナル版をもとに、1972年に音楽学者レオポルト・ノヴァークが校訂を加えた版によります
オケは16型で 左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置。管楽器は3管編成(ホルンは8管で、うちワーグナーチューバ持ち替え4)です ステージ上手にはハープが3台スタンバイします
コンマスはグレブ・ニキティン、その隣は小林壱成、その後ろは田尻順といったトリプル・トップ態勢を敷きます
ノット音楽監督の最終年度の第1回定期演奏会に懸ける東響の意気込みを感じさせます
ノットの指揮で演奏に入りますが、ブルックナーと言えばホルンです すべての楽章を通じて上間善之率いるホルンセクション(ワーグナーチューバも含む)の演奏が素晴らしかった
新日本フィルから移籍した藤田麻理絵も健在でした
フルートの竹山愛、オーボエの荒木良太、クラリネットの吉野亜希菜といった木管楽器群も冴えた演奏を展開しました
弦楽セクションは第3楽章における祈るような深いアンサンブルが印象的でした
それにしても長い「アダージョ」楽章です
第4楽章はブルックナーが自信を持っていた音楽ですが、ノット ✕ 東響はメリハリの利いたアグレッシブな演奏を繰り広げて音の大伽藍を築き上げ、壮大なフィナーレを飾りました
満場の拍手とブラボーの嵐がステージに押し寄せる中、カーテンコールが繰り返されました 終始 集中力に満ちた素晴らしい演奏でした