25日(金)わが家に来てから今日で3755日目を迎え、米紙ウォールストリート・ジャーナルは23日、トランプ米政権が中国からの輸入品に課している追加関税について、大幅な引き下げを検討していると報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
忍者ハッタリ君のトランプは 中国の熊のプーさんに 早くも根気負けってことか 負ける喧嘩だった
昨日、夕食に「野菜の豚肉巻き」「生野菜とモッツアレラチーズと生ハムのサラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました 野菜はアスパラとオクラを巻きました
昨夜、サントリーホールで東京フィル「第1014回サントリー定期シリーズ」を聴きました プログラムは①尾高惇忠「音の旅」(オーケストラ版)、②ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調」、③エルガー「交響曲第3番 ハ短調 作品88」(A.ペイン補筆完成版)です
演奏は②のピアノ独奏=館野泉、指揮=尾高忠明です
オケは14型で 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの東京フィルの並び コンマスは三浦章宏です
1曲目は尾高惇忠「音の旅」(オーケストラ版)です この曲は尾高忠明の兄・尾高惇忠(おだか あつただ:1944-2021)が2003年に、カワイ音楽教室の月刊誌「あんさんぶる」のために6曲のピアノ連弾曲を作曲、翌年に8曲加えて「音の旅」とし、2020年に管弦楽化された際に1曲を追加して全15曲となった作品です
この日演奏されるのは第1曲「小さなコラール」、第5曲「シチリアのお姫さま」、第15曲「フィナーレ ~ 青い鳥の住む国へ」の3曲です
尾高の指揮で演奏に入りますが、思ったよりもメロディアスで聴きやすい作品で、拍子抜けしました ただ最後の第15曲だけはメロディアスだけではない異質なテイストを感じました
2曲目はラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調」です この曲はモーリス・ラヴェル(1875-1937)が第一次世界大戦で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインの依頼により1929年から翌30年にかけて作曲、1932年1月5日にウィーンで初演された単一楽章の作品です
ピアノ独奏の舘野泉は2002年に脳溢血で倒れ、右半身不随となりましたが、「左手のピアニスト」として活動を再開、独自のジャンルを切り開きました 彼に捧げられた作品は、10か国の作曲家により、130曲にも及びます
今年演奏生活65周年を迎える舘野は現在88歳
協奏曲のため、オケは12型に縮小します 舘野が介助されて車椅子で登場し、ピアノの手前で立ち上がり 自分で椅子に座ります
尾高の指揮で第1楽章に入り、低弦により混沌とした「序奏」が展開します やがて舘野のピアノが入ってきますが、眼を瞑って聴いているとまるで両手で弾いているように聴こえます
これは全体を通して言えることですが、88歳で、しかも左手だけで ここまでやるか
とその不屈の精神力に感服します
普段の鍛錬がなければこれほどの演奏を人前で披露することは出来ないだろう、と思うと尊敬の念が湧いてきます
終盤におけるカデンツァの演奏が特に印象に残りました
満場の拍手とブラボーが飛び交うなか、カーテンコールが繰り返され、車椅子での移動となりました 舘野はアンコールに山田耕筰(梶谷修・編)「赤とんぼ」を左手1本で鮮やかに演奏、再び満場の拍手に包まれました
プログラム後半はエルガー「交響曲第3番 ハ短調 作品88」(A.ペイン補筆完成版)です この曲はエドワード・エルガー(1857-1934)が1932年から33年にかけて作曲しましたが未完に終わったため、英国の作曲家アンソニー・ペインがBBCとエルガー家の協力を得て、遺稿と晩年のエルガーの発言や関係者の証言を手掛かりに補筆完成させました
全曲の初演は1998年2月15日にロンドンで行われました
第1楽章「アレグロ・モルト・マエストーソ」、第2楽章「スケルツォ:アレグレット」、第3楽章「アダージョ・ソレンネ」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります
弦楽器は14型に戻り、尾高の指揮で第1楽章に入ります 初めて聴く作品ということもあり、メロディーを追っていくので精一杯でした
それでも、アグレッシブな演奏から作品のエネルギーを感じました
第2楽章ではヴィオラのソロが活躍しますが、よく見るとトップは4月14日の「東京春祭『名手たちによる室内楽の極』」に出演し、アンコールで舞台下に降りて歩きながら「荒城の月」を弾いてヤンヤの喝さいを浴びたヴィオラ首席・小峰航一氏です
今回も素晴らしい演奏でした
第3楽章も小峰氏のソロで静かに終わります
第4楽章は冒頭の金管楽器群のファンファーレが強烈でした
ラストは弱音で終わるところがいいな、と思いました
大きな拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました
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