18日(日)。わが家に来てから今日で3078日目を迎え、ウクライナを侵略するロシアの中央選挙管理委員会は15日、ロシアが一方的に併合したウクライナ東・南部4州で9月1日に「選挙」を実施すると決定した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
民主的な手続きのように見せかけて 不法占拠を既成事実化する ロシアの常套手段
昨日、娘が職場の同僚から馬肉を仕入れてきたので「馬肉のユッケ」を作り、「馬肉の刺身」「生野菜サラダ」「豆腐とオクラの味噌汁」と一緒にいただきました 肉が若干硬かったのですが、味は美味しく出来ました
昨夜、サントリーホール「ブルーローズ」で「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」参加公演「クロンベルク・アカデミー日本ツアー公演」を聴きました プログラムは①モーツアルト「ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493」、②メンデルスゾーン「弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 作品87」、③ブラームス「弦楽六重奏曲第2番 ト長調 作品36」です ドイツの「クロンベルク・アカデミー」は世界的な弦楽器奏者を多数輩出してきました この公演は同アカデミーの講師と卒業生・在校生によるコンサートです
自席はC7列10番、センターブロック右から2つ目です。世界のヴィオラ界のレジェンド・今井信子さんが出演するということでか、あるいはプログラムが魅力的だということでか、会場は9割以上埋まっている感じです ところで、なぜか私が好きな作曲家は頭文字がMとBに偏っています Mはモーツアルト、メンデルスゾーン、マーラーで、Bはベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーです その意味では、私にとってこの日のプログラムは大好きな作曲家3人揃いぶみの”大好物”のコンサートなのです
1曲目はモーツアルト「ピアノ四重奏曲第2番 変ホ長調 K.493」です ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)は「ピアノ四重奏曲」を2つ作曲しましたが、第1番は1785年に、第2番は1786年に作曲しました ピアノ三重奏曲にヴィオラを加えた型をとります。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「アレグレット」の3楽章からなります
演奏はヴァイオリン=大江馨、ヴィオラ=今井信子、チェロ=アレクサンダー・ヴァレンベルク、ピアノ=ユリアス・アザルです
第1楽章から楽し気で軽快な演奏が続きます 繊細なニュアンスの第2楽章を経て、ピアノが活躍する第3楽章に移ります 大ベテランの今井と若手3人の演奏ですが、アンサンブルが素晴らしい モーツアルトらしい愉悦感に満ちた演奏が展開しました つくづくモーツアルトはいいなあ、と思いました
2曲目はメンデルスゾーン「弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 作品87」です フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847)は弦楽四重奏曲にヴィオラを加えた弦楽五重奏曲を2つ作曲しましたが、第1番は1826年に、第2番は約19年後の1845年に作曲しました 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・スケルツァンド」、第3楽章「アダージョ・エ・レント」、第4楽章「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります
演奏はヴァイオリン=ミハエラ・マルティン、毛利文香、ヴィオラ=今井信子、サラ・フェランデス、チェロ=アレクサンダー・ヴァレンベルクです
5人の演奏で第1楽章に入りますが、この曲は16歳の若きメンデルスゾーンの傑作「弦楽八重奏曲」と通じるところがあり、第1ヴァイオリンが主導して前へ前へとアグレッシブに進んでいきます ミケランジェロ弦楽四重奏団のメンバーでもある第1ヴァイオリンのミハエラ・マルティンのリードが素晴らしい 5人の溌溂とした演奏が印象的です さらに印象深かったのは第3楽章です 「歌心に満ちた哀しみ」とでも言うべき曲想を聴いて、シューベルトの哀しみに近いかな、と思いました 第4楽章は一転、快活な演奏が繰り広げられます ベテランのミハエラ・マルティン、今井信子と若手3人による演奏でしたが、息の合ったアグレッシブな演奏を聴いて、つくづくメンデルスゾーンはいいなあ、と思いました
メンデルスゾーンは、まさか自分が この曲の完成の2年後に急逝するとは思ってもみなかったでしょう 天才は早死にします
プログラム後半はブラームス「弦楽六重奏曲第2番 ト長調 作品36」です ヨハネス・ブラームス(1833-1897)は弦楽六重奏曲を2つ作曲しましたが、第1番は1860年に、第2番は約5年後の1865年に作曲しました。第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・ノン・トロッポ」、第3楽章「ポコ・アダージョ」、第4楽章「ポコ・アレグロ」の4楽章から成ります
演奏はヴァイオリン=毛利文香、大江馨、ヴィオラ=ハヤン・パク、サラ・フェランデス、チェロ=フランス・ヘルメルソン、アレクサンダー・ヴァレンベルクです
第1楽章でブラームスは、恋仲にありながら結ばれることのなかったアガーテ・フォン・ジーボルトの名前を ラ ソ ラ シ ミ の音型 AGA(T)HE に読み込みましたが、第1ヴァイオリンを務める毛利文香の演奏は、そのことを意識したかのような愛情に満ちた温かい演奏でした またヴィオラの2人、チェロのフランス・ヘルメルソンの演奏が素晴らしい 第2楽章ではヴァイオリンとヴィオラがメロディーを演奏するなか、チェロの2人がピッツィカートを奏でますが、これがすごく音楽的に響きます 耳を澄ませてよく聴いてみると、この曲はピッツィカートが多用されています 第3楽章のアダージョを経て第4楽章は弾むような演奏が展開します 個人的には第1番の方が好きですが、この第2番もブラームスらしい”渋い魅力”に溢れています 大ベテランのフランス・ヘルメルソンと若手5人による演奏でしたが、若手の毛利文香のリードで素晴らしいアンサンブルが繰り広げられました つくづくブラームスはいいなあ、と思いました
カーテンコールが繰り広げられましたが、すでに出番を終えて普段着に着替えていた今井信子、ミハエラ・マルティン、ユリアス・アザルもステージに呼ばれ、満場の拍手に包まれました
これをもって、今年の「チェンバーミュージック・ガーデン(室内楽の庭)」通いも終了です 私は基本的にオペラとオーケストラ曲が好きですが、室内楽も素晴らしいと思います その点、この企画は「室内楽の現在」を反映したプログラムとアーティストを用意しているので、毎年楽しみにしています また来年もブルーローズに通うことになるでしょう
帰りがけに、本公演のアンケートに回答して提出したらチェンバーミュージック・ガーデンのシールをいただきました。どこに貼ればよいのでしょうか