人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

コンサート終演後の分散退場における困った問題 / 中野量太監督・二宮和也主演「浅田家!」を観る 〜 家族のコスプレ写真が傑作揃い!

2021年07月20日 07時16分39秒 | 日記

20日(火)。わが家に来てから今日で2383日目を迎え、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は17日、今週開幕の東京五輪について、「招致の理念だった『おもてなし』の精神は後退し外国人への警戒に取って代わられ、完全な失敗に向かっているように見える」と論評するコラムを掲載した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     来日選手にとっては「おもてなし」から「おもいでなし」に代わりそうで可哀そう

 

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」と「卵スープ」を作りました トンテキの味付けは塩胡椒、醤油、味醂、オイスターソース、砂糖、生姜、ニンニクです レアで焼いたので柔らかくて美味しかったです

 

     

 

         

 

どこのコンサート会場でも、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、終演後の「分散退場」を求めるアナウンスが入ります 例えば、「最初に1階席のお客様。最寄りの扉からご退席ください」とアナウンスして、ほぼ退席し終わってから、「お待たせいたしました。次に2階席のお客様。ご退席ください」といった具合です これにより、出入口の密集を避ける狙いがあります しかし、最近 各地のコンサートホールで困った問題が起こっています

通常だと、終演後に指揮者とオーケストラの楽団員が退場すると自然に拍手が収まり、「分散退場のお願い」のアナウンスが入ります しかし、最近は なかなかアナウンスが入らず、聴衆がどんどん退席していくケースが目立ってきました    私が 最近経験したコンサートの終演後の様子は次のようなものでした

終演後、指揮者へのカーテンコールが繰り返され、指揮者と楽団員が引き揚げますが、一部の聴衆からの拍手が鳴り止みません ホール側はまだ拍手が続いているので「分散退場のお願い」のアナウンスを入れるタイミングがつかめないまま時間が過ぎていきます その間、帰りの電車の時間を気にする聴衆などが、「いつまでもアナウンスを待ってはいられない」とばかりに どんどん退席していきます 数分後、指揮者がカーテンコールに現れ、拍手に応え舞台袖に引き揚げると、やっと拍手が収まります ここで初めて「分散退場のお願い」のアナウンスが入りますが、入場者の半数以上はすでに退席した後で、残っているのはその指揮者のパフォーマンスに感動したファンと、「感染防止のためにはアナウンスに従うべきだ」という真面目な聴衆だけとなります 結果的には、アナウンスを待たずに退席するグループと、残されたグループとで分散退場が行われたことになりますが、これは結果論です こうした現象は、困ったことに人気指揮者のコンサートに限って起こります 私の場合は たいてい最後まで会場に残り 分散退場に協力していますが、いつもそうとは限りません なかなか指揮者が出て来ない場合などは、「もう、控室でシャワーを浴びている頃だろう ここで呼び戻しては気の毒だ」と思って席を立ちます ちなみにサントリーホールの指揮者控室にはシャワールームが完備しています

正直言って、終演後の「分散退場のお願い」のアナウンスを入れるタイミングは本当に難しいと思います 拍手が続いているのに、それを遮るような形でアナウンスを入れるのは興ざめかもしれないし、そうかと言って、いつまでもアナウンスを入れないと聴衆が痺れを切らしてどんどん退席してしまうし・・・ 個人的には、多くの指揮者は一仕事終わったら早くシャワーを浴びて汗を流してリラックスしたいと思っているのではないかと想像します したがって、指揮者と楽団員が引き揚げたら、彼らを解放してあげた方が良いのではないか そうすれば「分散退場のお願い」アナウンスも比較的スムーズに入れることが出来るのではないか 素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた指揮者を呼び戻して称賛したい気持ちは良く分かりますが、相手の気持ちも考えるべきではないか、と思います この問題について、皆さんはどうお考えでしょうか? また、主催者側やホール側はどう考えているのでしょうか 一度尋ねてみたいものです

 

         

 

昨日、早稲田松竹で中野量太監督による2020年製作映画「浅田家!」(127分)を観ました

浅田家の次男・政志(二宮和也)は、父の影響で幼い頃から写真に興味を持ち、やがて写真専門学校に進む 卒業制作の被写体に家族を選び、浅田家の思い出のシーンを再現した写真で学校長賞を受賞する 卒業後、しばらくはくすぶっていたものの、再び写真と向き合うことを決意した政志が選んだのはやはり家族だった 消防士、ヤクザ、カーレーサー、ロックミュージシャン、ゴレンジャーなど様々なシチュエーションを設定しては家族でコスプレして撮影した写真で個展を開催し、写真集も出版し、権威ある賞も受賞する プロの写真家として歩み始めた政志は、全国の家族写真を引き受けるようになる しかし、2011年3月11日、東日本大震災が発生する かつて撮影した東北に住む家族のことが心配になった政志は被災地に足を運ぶが、そこで家や家族を失った人々の姿を目の当たりにする 政志は現地で、被災して泥水で汚れた写真を洗って掲示するボランティアの青年と出会い、彼の手伝いをするようになり、現地の被災者と交流を深める。その後、自宅に戻った彼は最後の「浅田家」の家族写真を撮る

 

     

 

この映画は、様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに、二宮和也と妻夫木聡が共演したヒューマンドラマです

観ていて実に楽しく微笑ましい映画でした それは、主人公の政志をはじめ、看護師として一家を支える母・順子(風吹ジュン)、専業主夫として家事を引き受ける父・章(平田満)、弟思いの兄・幸宏(妻夫木聡)のそれぞれのキャラが際立っているからです

政志が専業主夫をしている父親に「本当は何になりたかったの?」と訊くと、「消防士になりたかったんだ」と答えます すると政志は「じゃあ、なればいいじゃん」と言って、兄の幸宏に「兄さんの友だちに消防士がいたよね。消防車と消防士の制服を借りてくれないかな」と頼みます。幸宏は「そんなの無理に決まってるだろ」と断りますが、押し切られ、友人の消防士に拝み倒します そして本当に消防車を借りて、浅田一家は消防士の恰好をして写真に納まります これをきっかけに兄は弟に振り回されることになり、家族は様々なコスプレをして写真に納まることになります 友人の消防士が兄の幸宏に言った言葉が浅田家のすべてを物語っています。「お前の家族って変わってるよね だけど、すごくいいよね」。

浅田政志の写真集「浅田家」は写真界の芥川賞と言われる「木村伊兵衛賞」(第34回・2008年度)を受賞しています 今度、書店に行ったら覗いてみようと思います

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