人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

鈴木雅明 ✕ 読売日響でボロディン「交響曲第2番」、ラフマニノフ「交響曲第2番」を聴く ~ フェスタサマーミューザ

2021年07月28日 07時39分04秒 | 日記

28日(水)。わが家に来てから今日で2391日目を迎え、韓国と北朝鮮は断絶していた南北間の通信連絡船を復旧させることを決め、27日午前10時に通話を行った  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     交渉に躓くと また金与正が南北共同連絡事務所を爆破するから油断できないと思う

 

         

 

昨日、夕食に「鶏肉の甘酢煮」「生野菜とアボカドのサラダ」「もやしの味噌汁」を作りました 鶏肉~は初挑戦ですが、美味しく出来ました

 

     

 

         

 

昨夜、ミューザ川崎でフェスタサマーミューザ参加公演、読売日本交響楽団のコンサートを聴きました プログラムは①ボロディン「交響曲第2番 ロ短調」、②ラフマニノフ「交響曲第2番 ホ短調 作品27」です 指揮はバッハ・コレギウム・ジャパン音楽監督の鈴木雅明です 当初、山田和樹が指揮をする予定でしたが、コロナ禍に伴う入国制限により帰国できなくなり、指揮者変更に伴い①チャイコフスキー「交響曲第2番”小ロシア”」がボロディン「交響曲第2番」に変更となりました

 

     

 

会場は8割方は入っているでしょうか。オリンピックを敵に回してよく集まりました

オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります コンマスは林悠介です

1曲目はボロディン「交響曲第2番 ロ短調」です この曲はアレクサンドル・ボロディン(1833‐1887)が1877年に作曲、その後1879年に改訂し、リムスキー・コルサコフの指揮で改訂初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「スケルツォ・プレスティッシモ ~ トリオ:アレグレット」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ」の4楽章から成ります

片桐卓也氏のプログラムノートによると、「ボロディンは頭脳明晰で化学を専攻、サンクトぺテルブルク大学の医学部に進学し最優秀で卒業 陸軍病院に勤務した後、ドイツ、イタリアの大学でも学んだ。ムソルグスキーやバラキエフらと知り合ったことから正式に音楽を学ぶことになった」とのことです 「一芸に秀でる者は何とか」と言われますが、ボロディンの場合は「化楽」でしょうか

鈴木雅明の指揮で第1楽章に入ります 冒頭のおどろおどろしい音楽にキャプションを付けるとすれば「東京湾にゴジラ現る」です ロシアの大地に根差した力強さを感じさせる音楽です 指揮者もオケもパワー全開です 第2楽章の忙しなさをどう表現すればよいのか・・・。一転、第3楽章では美しい弦楽器と、松坂隼のホルン、金子平のクラリネット、蠣崎耕三のオーボエ、フリスト・ドブリノヴのフルートが冴え渡ります 第4楽章に入ると、再びロシアの土着性に満ちた音楽が力強く鳴り響きます スケール感のある演奏でした

 

     

 

プログラム後半はラフマニノフ「交響曲第2番 ホ短調 作品27」です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873‐1943)が1906年から翌07年にかけて作曲しました 第1楽章「ラルゴ ~ アレグロ・モデラート」、第2楽章「アレグロ・モルト」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

片桐氏のプログラムノートによると「ラフマニノフは1895年に交響曲第1番を完成、グラズノフの指揮で初演されたが、この初演が大失敗に終わり、彼は精神に不調をきたす程となった そこで精神科の医師ニコライ・ダ―リの治療を受けながら、ピアノ協奏曲第2番を完成させ」リベンジを果たします これを受けてドイツ・ドレスデンで作曲したのが交響曲第2番でした

鈴木雅明の指揮で第1楽章に入ります。冒頭から大きな流れを作るような演奏が展開します 松坂のホルン、金子のクラリネットが素晴らしい 第2楽章では金管楽器が気持ち良く鳴り響きます この曲のキモは第3楽章のアダージョです 弦楽合奏の奏でる美しいメロディーにのって金子のクラリネットがメランコリックなフレーズを奏で、郷愁を誘います ロマンティシズムの極致を行く演奏です この楽章でもひとつの大きな流れを作るような演奏が展開します。第4楽章は一転、喜びが爆発したような明るく力強い音楽が繰り広げられます フィナーレはラフマニノフ独特の終結手法で華やかに締めくくられます 演奏が終わるや否や、待ってましたとばかりに大きな拍手が起こりました。スケールの大きな演奏でした

聴きながら「それにしても長い曲だなぁ」と思っていましたが、「名演奏は短く感じるもの」なので、つくづく「(自分は)まだまだ修行が足りないなぁ」と反省しながら帰途につきました

 

     

     

コメント
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