人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

オペラの演奏会形式について 〜 朝日新聞の訂正記事を読んで / 知念実希人著「ひとつむぎの手」を読む ~ 「心臓外科医の使命とは何か」を追究した医療ミステリー

2021年07月05日 07時10分02秒 | 日記

5日(月)。昨日は東京都議会議員選挙だったので、近くの小学校に投票に行ってきました 定数3人の豊島区からは6人の候補者が立候補していますが、子育て中の女性候補者に1票を入れました 子どもたちの将来を真剣に考えるべきです 午後、大手町の「自衛隊東京大規模接種センター」に行って、新型コロナワクチンの2回目の接種(モデルナ)を済ませてきました 1回目と同様、受付から経過観察が終わるまで25分で済みました 前もって、2回目の方が熱が出たり疲れが出やすいらしいと聞いていたのですが、その通りでした 昨夜は36.1度だったのが、今朝測ってみたら37.7度もありました 昨夜は注射を打った左腕を下にして寝られないので、寝苦しい1夜を過ごしました 今日は映画を観る予定でしたが中止し、家で静かに過ごそうと思います

ということで、わが家に来てから今日で2368日目を迎え、新型コロナウイルスワクチンの接種予約を停止する動きが地方自治体に広がり始めたが、米ファイザー製のワクチンが希望量に届かず、確保できないためだとの声が強い というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     いつも思うのは 日本には全体の調整役が不在で 責任の所在が不明確だということ

 

         

 

昨日の朝日夕刊 社会面に以下の訂正記事が載っていました

訂正して、おわびします

1日付「楽しむ」面「大野和士  オペラ率いる暑い夏」の記事で、「『ニュルンベルクのマイスタージンガー』は、演奏会形式での上演」とあるのは誤りでした。演出を付け、通常のオペラの形態で上演します。取材・執筆の過程で思い込み、確認も不十分でした。

朝日新聞の定期購読者ならよくご存じだと思いますが、朝日新聞には毎日のように訂正記事が載っています もう一紙 定期購読している日経と比べても訂正記事が圧倒的に多いです 日経が、訂正すべきなのに些細なことだからと訂正しないのかも知れませんが、本当のところは分かりません 「誤りに気がついたら訂正する」というのは正しい行動です しかし、それにしても朝日の訂正は多すぎます これは過去の大きな誤報事件などを背景に、コンプライアンスが厳しくなったという事実があります 新聞記者は記事を書くにあたって締め切りがあるので、限られた時間の中で報道すべきことを取捨選択して要領よく書くことが求められます その過程で思い込みがあったり、事実確認ができなかったりすることが出てくるのでしょう

しかし、1日付のオリジナルの記事を改めて読み返して「あっ」と驚きました。その記事の執筆者が朝日新聞でクラシック音楽を専門に手掛けている編集委員の吉田純子さんだったからです 吉田さんは クラシック音楽に関しては音楽評論家と肩を並べるほどのプロ中のプロです そんなプロでもこのような単純なミスを犯すのか、とビックリしたのです なまじ知識があるからこそ「思い込み」や「確認不足」が生じるのかもしれません 拙いtoraブログですが、文章を書く者としては「他山の石」としなければならないと思いました

 

         

 

知念実希人著「ひとつむぎの手」(新潮文庫)を読み終わりました 知念実希人は1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒。2004年から医師として勤務。著書に「仮面病棟」「時限病棟」「優しい死神の飼い方」など多数

 

     

 

純正会医科大学付属病院の心臓外科で激務に耐えながら毎日を過ごしている平良祐介は、医局の最高権力者・明石教授から、3人の研修医の指導を指示される 彼らのうち2人を心臓外科に入局させれば、念願の富士第一病院への出向が叶い心臓外科医への道が開けるが、失敗すれば沖縄の病院へ”左遷”させられる 祐介は必死の思いで3人の研修生の指導に当たる そんな中、医局に「明石教授が薬剤臨床試験の結果を改ざんし、その見返りに賄賂を受け取っていた、明石教授の不正を質すべし」という告発状がファクスで届く 祐介は明石教授から犯人を捜すように命じられる。祐介はこれ以上の激務は耐えられないと思いながらも、富士第一への希望を叶えるためだと思い直し、研修生たちの協力を得ながら犯人捜しに奔走する いったい誰が何のために告発状を書いたのか? 祐介は念願叶って富士第一病院へ出向できるのか

本書は、現役の医師でなければ書けない専門知識を開陳しながら、「心臓外科医の使命とは何か」「患者に寄り添う治療とはどういうことか」といったテーマを追究した医療ミステリーです

東京オリンピックが間近に迫り、新型コロナウイルスの感染拡大が勢いを増している中、全国の病院の現場で働く医師や看護師の皆さんは、医療従事者としての誇りと責任を持ちながら、本書で書かれているような激務に耐えていらっしゃるのだと推察します 医療現場で何が起きているかの一端を知る意味でもご一読をお勧めします

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