人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

バッハ・コレギウム・ジャパン第136回東京定期演奏会「祈りのモテット」を聴く ~ 松井亜希、ベンノ・シャハトナー、櫻田亮、ドミニク・ヴェルナー、そして透明感のある合唱団

2020年02月17日 07時18分36秒 | 日記

17日(月)。わが家に来てから今日で1966日目を迎え、中国共産党の理論誌「求是」のウェブサイトは15日、3日に行われた党最高指導部会議で、習近平総書記が新型肺炎対策を巡り「1月7日に対応を要求した」と発言したと発表したというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       そんなに早く指示したのに 世界中に広まったのは 致命的な不備があったから?

     

         

 

昨日、東京オペラシティコンサートホールで「バッハ・コレギウム・ジャパン 第136回東京定期演奏会」を聴きました    プログラムはバッハ①ファンタジア ハ短調BWV562、②「われらの悩みの極みにありて」BWV641、③詩篇51篇「消してください、いと高き主よ、私の罪を」BWV1083~ペルコレージ「スターバト・マーテル」による、④カンタータ「わが片足すでにを墓穴に入りぬ」BWV156より「シンフォニア」、⑤モテット「御霊はわれらの弱きを支え助けたもう」BWV226、⑥モテット「来たれ、イエスよ、来たれ」BWV229、⑦モテット「歌え、主に向かい新しい歌を」BWV225です。演奏はソプラノ=松井亜希、アルト=ベンノ・シャハトナー、テノール=櫻田亮、バス=ドミニク・ヴェルナー、①②のオルガン独奏=鈴木優人、管弦楽・合唱=バッハ・コレギウム・ジャパン、指揮=鈴木雅明です

 

     

 

1曲目のバッハ「ファンタジア ハ短調」BWV562と2曲目の「われらの悩みの極みにありて」BWV641は鈴木優人のオルガン独奏により演奏されます バッハのオルガン曲を聴く時はいつも「にわかクリスティアン」になり敬虔な気持ちになります 「バッハがこの曲を作曲した時、どんな気持ちで書いたんだろうか」などと思いながら聴いていました

次は詩篇51篇「消してください、いと高き主よ、私の罪を」BWV1083~ペルコレージ「スターバト・マーテル」によるーです

拍手に迎えられてバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーがステージに登場します 立奏のヴァイオリンとヴィオラ5人と、チェロ、ヴィオローネ(コントラバスみたいな楽器)、オルガン、チェンバロ(弾きぶり)をバックに、ソプラノの松井亜希(東京藝大出身)とアルトのベンノ・シャハトナー(ドイツ・バイエルン州出身)が美しい二重唱を歌います ノン・ヴィブラートの透明感のある歌声が会場に響きました

 

     

 

プログラム後半の1曲目は、カンタータ「わが片足すでにを墓穴に入りぬ」BWV156より「シンフォニア」です ここで弦楽器、通奏低音に加えオーボエ、オーボエ・ダ・ガッチャ、ファゴットが入り、さらにB.C.J合唱団20名(ソリスト4人を含む)が加わります 馴染みのあるメロディーを三宮正満のオーボエがしみじみと奏でましたが、「このメロディーはカンタータの一部だったのか」と再発見しました

次のモテット「御霊はわれらの弱きを支え助けたもう」BWV226は、チェロとヴィオローネとオルガンだけが残り、合唱が歌いましが、正確なドイツ語と透明感のあるコーラスが素晴らしかった

続くモテット「来たれ、イエスよ、来たれ」BWV229とモテット「歌え、主に向かい新しい歌を」BWV225では、再び管楽器が加わり、ソリスト4人と合唱とのアンサンブルが美しく会場を満たしました

終演後、鈴木雅明氏がマイクを持って登場、「今日は今年度最後の公演ですが、アルトのベンノ・シャハトナーさんが参加されているので、アンコールで歌ってもらいたいと思います カンタータ第53番『いざ、打ちかし、願わしき時の鐘よ』から『アリア』です この曲は現在ではバッハの作品ではないことが分かっていますが、お聴きください」と解説し、演奏に入りました。ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音、そして鈴木雅明氏が叩く鐘(大きさの異なる2つの鐘)をバックにシャハトナー氏が美しいアルトで歌い上げました 私はてっきり、大きい鐘の方が低い音で、小さい鐘の方が高い音が出ると思っていたら逆だったので意外に思いました 素材の厚さが違うのでしょうか? 鐘は叩き方を間違えると「カン・コーン はい、鐘2つです。頑張りましたが 残念でした。また いらっしゃい」の「NHKのど自慢」になってしまいますが、そこはB.C.J音楽監督の鈴木雅明です。バッチリ決めました

ところで、自席の前列の相撲取り級の中年男性が、オケのメンバーが入退場するたびに大きな音で拍手をするので、右隣のお婆さんは驚きの表情で のけ反っていました    音の大きさでいうと、普通の拍手のデシベルの10倍くらいのインパクトがありました しかも北朝鮮の議員がやるような熱狂的な拍手なので増々怪しげに見えました 演奏する側から見れば、熱狂的な拍手は大歓迎でしょうが、客席で近くにいる者としては、思わず引いてしまいます こういう人はどこの会場にもいますね これから季節を迎える”サクラ”じゃないだろうか、と一瞬思ったりしましたが、バッハ・コレギウム・ジャパンに限ってそれはないと思います

 

     

 

コメント (2)
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