人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

クラシックコンサートの公演中止相次ぐ ~ 読響、日フィル、都響、東響、東京シティ・フィル、「不滅の恋人」、「モーツアルト・マチネ」、「ウィーン・プレミアム」 / 井岡瞬「乙霧村の七人」を読む

2020年02月28日 07時21分32秒 | 日記

28日(金)。5月には新型コロナウイルス感染が収束に向かっているという前提で、5月2日から3日間 東京国際フォーラムで開催される「ラ・フォル・ジュルネ・トウキョウ」の先行抽選販売の申し込みをしました 5月2日(土)午後4時半からホールD7(221席)で開かれる「ベートーヴェンを探して」と、そのあと同じ会場で午後6時25分から開かれる「アンヌ・ケフェレック  ピアノリサイタル」です 今年はこの2件だけ申し込みました 先行抽選販売は3月4日深夜まで受け付け、3月5日午後6時頃に抽選結果が発表されます その後、3月6日午前10時からインターネット、電話、チケットぴあ等で先行先着販売が始まります 3月6日朝はチケット争奪戦に参戦します

といういことで、わが家に来てから今日で1977日目を迎え、安倍首相は27日、新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、3月2日から春休みが明けるまで、全国の小中高校や特別支援学校を臨時休校するよう要請すると表明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     子供たちを守るには良いと思うけど  その間 共働きの親はどうすればいいんだろ?

 

         

 

昨日、夕食に「肉じゃが」を作りました   見た目はイマイチですが、味は最高に美味しかったです

 

     

 

         

 

昨日午後5時前、新日本フィル事務局の西さんから電話があり、「本日=28日午後2時からのルビーコンサートは予定通り開催する。午前11時からのレクチャーも開催する」とのことでした こういう非常時には楽団事務局は大変ですね

そんな中、新型コロナウイルス感染拡大を最小限にとどめるため、在京オーケストラが相次いでコンサートの中止を打ち出しています

①読売日響は27日のホームページで、2月28日の第595回定期演奏会(サントリーホール)、3月5日の第630回名曲シリーズ(同)、3月7日の第118回みなとみらいホリデー名曲シリーズの中止を発表しました 読響ではチケット購入者に対しハガキやメールなどで順次連絡するとし、払い戻しについてはホームページで発表するとしています。私は3月5日の名曲シリーズがキャンセルになります

②日本演奏連盟は27日のホームページで、「2020都民芸術フェスティバル参加公演」のうち①2月28日午後2時開演の東京交響楽団の公演(東京芸術劇場)、②3月6日午後7時開演の東京シティ・フィルの公演(同)、③3月10日午後7時からの「不滅の恋人~ベートーヴェン生誕250年記念スペシャルコンサート」(東京文化会館小ホール)を中止すると発表しました。払い戻しについては現在、関係機関と協議中とのことです。私はこのうち3月6日の東京シティ・フィルと3月10日の「不滅の恋人」がキャンセルになります

③東京都交響楽団は27日のホームページで、3月4日の第897回Bシリーズ定期公演(サントリーホール)と3月9日の第898回Aシリーズ定期公演(東京文化会館)を中止すると発表しました 払い戻しについては、後日、都響ガイドやプレイガイドで別途案内するとしています。私は4日の定期公演Bシリーズがキャンセルになります

④日本フィルは27日のホームページで、3月6日、7日の第718回東京定期演奏会(サントリーホール)、3月14日の第355回横浜定期演奏会(みなとみらいホール)、3月15日の第384回名曲コンサート(サントリーホール)を中止すると発表しました 払い戻しについてもホームページで発表しています

⑤ミューザ川崎シンフォニーホールは27日のホームページで、3月15日までの主催公演をすべて中止すると発表しました。これには3月8日の東京交響楽団「名曲全集」も含まれていますが、私が行く予定だったのは3月14日の東響「モーツアルト・マチネ第40回公演」です 払い戻しについては、詳細が決まり次第ホームページで発表するとしています

⑥ウィーン・プレミアム・コンサート事務局はホームページで、4月1日から4月12日まで全国各地で開かれる「ウィーン・プレミアム・コンサート」を中止すると発表しました このうち東京での公演は、4月1日午後7時からサントリーホール、4月6日午後7時から東京オペラシティコンサートホールです。払い戻しについてもホームページで発表しています。私は4月1日の公演がキャンセルになります

以上の通り、私の場合は2月29日の「新国立劇場オペラ研修所修了公演」から4月1日の「ウィーン・プレミアム・コンサート」まで7公演が中止になっています このような異常事態は2011年の東日本大震災の時以来ですが、中止の件数としてはそれ以上です 目に見えないものが一番怖いと思います

なお、上記にご紹介したコンサート以外にも中止・延期の可能性があります 上記の公演を含め、詳細については各オーケストラのホームページ等で直接お確かめいただくようお願いいたします

 

         

 

昨日はコンサートがなかったので、映画を観に行きたいのをグッとこらえて「不要不急の外出」を避け、井岡瞬著「乙霧村の七人」(双葉文庫)を一気に読みました 井岡瞬の本は一昨日「もしも俺たちが天使なら」をご紹介したばかりですが、お付き合いください 井岡瞬は1960年 東京都生まれ。日本大学法学部卒。2005年「いつか、虹の向こうへ」で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー 著書に「悪寒」「桜の花が散る前に」「痣(あざ)」「代償」などがあります

 

     

 

長野県木曽郡乙霧村で、かつて戸川稔という男に一家5人が殺されるという凄惨な事件があった それから22年が経過した。「乙霧村の惨劇」という作品を書いた立明大学文学部教授・泉蓮が顧問を務める文学サークル「ヴェリテ」のメンバー6人が、この村を訪ねることになった 父親が自動車メーカーの重役の資産家の息子・小野寺純、前年の「ミス立明大学」で準クイーンに選ばれた美貌の酒井玲美、成績優秀で給付型の奨学金をもらっている飯田昌枝、隊長のあだ名を持つ新堀哲夫、存在感の薄い西崎浩樹、そして彼らより1学年上で この物語の語り手「わたし」の友里(ゆり)の6人である。6人は事件当時と同じ豪雨の中、斧を持つ大男に襲われ逃げ惑うことになる 実は22年前の事件の時、一人だけ生き残った男がいた また、最初にこの旅行の計画を立てて他の5人を誘った人物には明確な目的があった 最後に謎解きをして真相を明らかにする「わたし」はいったい何者か

タイトルにある乙霧村は乙霧草(おとぎりそう)という植物に由来し、漢字では「弟切草」と書きます 「門外不出の秘伝の傷薬の存在を弟が他人に話してしまい、激怒した兄によって切り殺された」という平安時代の伝説が由来とされています。このとき飛び散った血痕が、葉や花びらにある黒い斑点になったとも言われています。花言葉は「秘密」「恨み」です

読み終わって、ハタと気が付くのは、村を訪ねたのは6人なのに、タイトルが「乙霧村の七人」になっている理由です ラストのどんでん返しを読んで、かつて読んだ歌野晶午著「葉桜の季節に君を想うということ」のレトリックを思い出しました 一瞬「してやられた」と思いますが、後で冷静に考え直してみると「自分が勝手に勘違いしていた」ことに気が付きます それと同じレトリックが「乙霧村の七人」でも使われています

コメント (2)
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