人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「寅さんの人生語録・改」を読む / 井岡瞬「桜の花が散る前に」「もし俺たちが天使なら」「乙霧村の七人」「代償」「痣」、柚木麻子「BUTTER」を買う

2020年02月04日 07時24分30秒 | 日記

4日(火)。わが家に来てから今日で1953日目を迎え、東京都豊島区にある遊園地「としまえん」が近く閉園し、跡地に映画や小説で世界的に人気な「ハリー・ポッター」の世界観を反映した新たなテーマパークを2023年度にも開園する方向で調整が進んでいる というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「プール冷えてます」が「人気冷えてます」になった? 今度は魔法で回復かな?

 

         

 

昨日の夕食は、食品ロスで有名になった「恵方巻」は無視して、「肉豆腐」と「ホウレン草と大根の葉のお浸し」を作りました 大根の葉を捨てるのがもったいないので使いました。とても美味しかったです

 

     

 

         

 

本を6冊買いました 井岡瞬が5冊、柚木麻子が1冊です 井岡瞬は先日「悪寒」を読んで、「この作家は中山七里以来のストーリー・テラーだ」と思い、彼の作品を片っ端から読んでやろうという気になりました 私は何か(本でもCDでも何でも)が気に入ると そのシリーズを全て揃えたくなる性癖がありますが、その癖が出ました

1冊目は井岡瞬「桜の花が散る前に」(講談社文庫)です    これは2012年8月に講談社から刊行された単行本「桜の咲かない季節」を改題、加筆修正し、2016年3月に文庫化したものです

 

     

 

2冊目は井岡瞬「代償」(角川文庫)です この作品は2014年3月に刊行された単行本に加筆修正を加え、2016年5月に文庫化したものです


      
     

3冊目は井岡瞬「もしも俺たちが天使なら」(幻冬舎文庫)です これは2014年6月に幻冬舎から刊行された作品に加筆・修正を加えたものです

 

     

 

4冊目は井岡瞬「乙霧村の七人」(双葉文庫)です これは2014年12月に双葉社から単行本として刊行された作品を、2017年に文庫化したものです

 

     

 

5冊目は井岡瞬「痣(あざ)」(徳間文庫)です これは2016年11月に徳間書店から刊行された作品を2018年11月に文庫化したものです

 

     

 

6冊目は柚木麻子「BUTTER」(新潮文庫)です この作品は2017年4月に新潮社から刊行され、2020年2月に文庫化されたものです

 

     

 

いずれも読み終わり次第、このブログでご紹介していきます

 

         

 

「寅さんの人生語録・改」(PHP文庫)を読み終わりました これは山田洋二・浅間義隆 作、寅さん倶楽部 編によるものです

この本には、49作にわたる映画「男はつらいよ」に登場した主人公・寅さんをはじめ、さくら、博、おいちゃん、御前様、タコ社長などの名セリフが収録されています

 

     

 

冒頭には星野哲郎 作詞・山本直純 作曲・渥美清 歌による「男はつらいよ」の主題歌が収録され、巻末には「寅さん50年のあゆみ」として、第1作「男はつらいよ」(昭和44年8月公開。監督:山田洋二・マドンナ:光本幸子)から第50作(令和1年12月公開。監督:山田洋二、マドンナ:浅丘ルリ子、後藤久美子)までの一覧表が収録されています 併せて、昭和44年以降の寅さんの動き、その時の政治・社会状況、映画界の動向が一覧表として紹介されています

2月2日のブログでご紹介したセリフ以外で、面白かった寅さんの名セリフをいくつかご紹介します

①第2作「続・男はつらいよ」から。寅次郎の葛飾商業時代の恩師=散歩先生(東野栄治郎)との会話。

散歩先生:俺が我慢ならんことは、お前なんかより少しばかり頭が良いばかりに、お前なんかの何倍もの悪いことをしている奴がウジャウジャいるということだ・・・

寅次郎:私より馬鹿がおりますか

②第43作「寅次郎の休日」から。

それじゃなにか、真面目な男っていうのは、女に惚れないのか。じゃ俺なんか総合的に見たら、真面目じゃないってわけか

③第5作「望郷篇」から。タコ社長の印刷工場で。

おはよう、労働者諸君。今日からぼくは君たちの仲間だぞ!ともに働き、ともに語ろう

④第2作「続・男はつらいよ」から。

おう?・・・手前さしづめインテリだな。

⑤第24作「寅次郎春の夢」から。おばちゃんが日米親善を訴えたので。

どうして日本とアメリカが仲良くしなきゃいけないんだ。いいか、あの黒船が浦賀の沖にへ来て、徳川三百年天下太平の夢が破られて以来、日本人はずっと不幸せなんだぞ

⑥第7作「奮闘篇」から。

寅次郎:何だ、お前ら知らねえのか・・・。ほら、ミドリはコトナルものよ、アジなるものよって・・・。イニシエの言葉にあるだろう。つまり僕たち二人はそういうケースなんだ。

さくら:わかる?

博:縁は異なもの味なもの のことだろう

⑦第8作「寅次郎恋歌」から。

うるせえ!そうか、おいちゃん、そういうことを言うかい。それを言ったらおしまいだよ

⑧第18作「寅次郎純情詩集」から。不治の病に侵されている綾(京マチ子)に。

綾:寅さん、人間はなぜ死ぬんでしょうねえ。

寅次郎:人間?うーん、そうねえ。まあ、なんて言うかなあ、まあ結局あれなんじゃないですかね、あの、こう人間が、いつまでも生きていると、あの、こう丘の上がね、人間ばかりになっちゃうんだよ。うじゃうじゃ、うじゃうじゃメンセキが決まっているから。で、みんなでもって、こうやって満員になって押しくらマンジュウしているうちに、ほら足の置く場所もなくなっちゃって、で、隅っこに居る奴が、「お前どけよ」なんてやると、ア、アーなんて海の中へ、ポチャンと落っこって、アップ、アップして「助けてくれ!助けてくれ!」なんつってね、死んじゃうんだよ。まあ、結局、そういうことになってんじゃないですかね。昔っから。うん、まあ、深く考えない方が、それ以上は

⑨第40作「寅次郎サラダ記念日」から。

満男:大学へ行くのは何のためかな。

寅次郎:決まってるでしょう、これは勉強するためです。

満男:じゃあ、何のために勉強するんかな。

寅次郎:・・・ん?そういうむずかしいことを聞くなって言ったろう、お前に。・・・つまりあれだよ、ほら、人間長い間生きてりゃ色んなことにぶつかるだろう、な。そんな時に俺みたいに勉強してない奴は、この振ったサイコロで出た目で決めるとかその時の気分で決めるよりしょうがないんだ、な。ところが、勉強した奴は、自分の頭でキチンと筋道を立てて、はて、こういう時はどうしたらいいかなと考えることができるんだ。だからみんな大学へ行くんじゃないか。だろう?・・・久しぶりにキチンとしたこと考えたら頭が痛くなっちゃった

⑩第21作「寅次郎わが道をゆく」から。妹さくらへの手紙(速達)。

拝啓、この間は俺が悪かった。九州の山奥で朝な夕な反省をしている。もう二度と柴又には帰らない。そうすればお前達に迷惑をかけずにすむからな。遠い旅の空から、俺は死ぬ日までお前達の幸せを祈り続けている。 あばよ。妹へ  寅次郎

追伸 最後のめいわくだ。宿賃を貸してくれないか、頼む

こうして挙げてくると、キリがありません。ここにご紹介しきれない多くの名言があります 「はじめに」の中で 山田洋二監督は、寅さんの「労働者諸君!」にしても、おいちゃんの「馬鹿だねぇ」にしても、御前様の「困った」にしても、自分が脚本に書いたわけではなく、渥美清や森川信や笠智衆がアドリブで吐いたものだと書いています 名言はアドリブから生まれるのかも知れません また「男はつらいよ」を観たくなってきました

 

     

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